区別できる?『さける』と『よける』の意味の違いと使い分け

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”避ける”という言葉には『さける』と『よける』の二つの読み方があります。同じ漢字を使うから同じ意味になるというわけではありません。共通する意味もありますが、違う意味で使用させることもあるためニュアンスの違いを理解して使い分けましょう。

『さける』

  • 意味:不都合や被害を防ぐために離れた位置関係を取る。特に意識に重点が置かれる。
  • 使い方:人目をさけて生活しなければならない。

『さける』は「自分にとって不都合な事象から離れた位置関係にあるように努める」ことを意味します。

好ましくないと感じることから身を離すことに意識を持つことに重点が置かれることが多く、必ずしも行動や動作を伴わないのが特徴です。

意識下だけで行っているときには『よける』で代替することはできませんが、動作を伴う場合には『よける』で置き換えられることもよくあります。また、自分にとって不利益になるものから積極的に身を遠ざけていくという場合だけでなく、不利益になるものに対して近づかないようにするという表現でも用いられるのが『さける』です。この意味で用いる場合には『よける』では代替できません。

積極的には不利益を被らないように意識するという程度の意味が主になりますが、積極的に被害から身を遠ざけるところまで幅広く使用することができるのが『さける』の特徴です。

『よける』

  • 意味:不都合や危害を与えることから身をかわす。特に動作を伴うことが多い。
  • 使い方:突然飛来してきた矢をとっさによけた。

『よける』は「動作を伴って自分に対して悪影響がある対象物から身を離す」ことを意味します。

基本的には自分に対して不利益になるものから積極的に行動をして自分の身を遠ざけていく際に用いられる表現です。特にとっさの動作によって身をかわす場合には、『さける』で置き換えて使用することができない場合がほとんどになります。

『さける』は広く様々な対象物に対して用いることができるものの、対象物が具体的な物体であるときには『さける』よりも好んで用いられるのが『よける』です。ただし、必ず動作を伴うため、意識下だけで行われている回避行動に対して用いることはできません。

はっきりと目に見える形で身をかわす行為を想像できる場合には『よける』が適していると言えるでしょう。また、別の意味として「別においておく」という意味もあり、この場合には『さける』では代替すると意味が通じなくなります。

『さける』と『よける』の使い分け例

『さける』と『よける』は行動の具体性があるかどうかで区別できます。しかし、紛らわしい例もあるので注意しましょう。

「人をさける」というと人に接触しないようにするという意味になりますが、「人をよける」となると突撃してくる人からうまく身をかわして衝突を回避することになります。あるいは「人を押しのける」という意味でも使われますが、頻繁に用いられる用法ではありません。

「車をさける」というときには、ある特定の車が前提として意識にあって、それに会わないように努力するという意味があります。それに対して、「車をよける」という場合には走ってくる車にひかれないように身をかわすという印象を与えることになるでしょう。どちらでも使えるようなケースでもこのように意味合いが異なってきます。

「渋滞をさける」といった形で対象物が抽象的な場合には『よける』は使用されず、「落石をよける」という具体的な事象のみに限られるときには『さける』が使用できません。このような場合は比較的区別がしやすいでしょう。

まとめ

同じ漢字で表記される『さける』と『よける』には意識と対象に違いがあります。意識として身を遠ざけるときには『さける』を、動作を伴って具体的なものから身をかわすときには『よける』を使用すると覚えておくと微妙な使い分けができるでしょう。

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