何が違う?『パフェ』『サンデー』『アラモード』 違いを解説

意味の違い

パフェ、サンデー、アラモードといえば少しリッチなスイーツを想像する方も多いのではないでしょうか?ところでこの3つの明確な違いって一体なんだかわかりますか?今回はこのスイーツの名称の使い分けについて調べてみました!この豆知識でスイーツ博士になれるかも?

『パフェ』

意味:背の高いグラスにアイスクリームやフルーツを主体としてその他生クリームなどの甘い具材を加えたもの

名前の由来としてはフランス語で“完璧な”を意味するパルフェといったデザートから来ていると言われています。ちなみにこの「パフェ」という言葉は和製英語なんですね。

ではこのフランスのパルフェですが、日本で一派的に考えられているパフェとは違い、卵黄と砂糖、ホイップクリームを混ぜ合わせて型にいれて冷やし固めた冷菓に、ソースや果物を加えたものをパルフェと呼びます。そんなパルフェが日本に伝わり様々な工夫や手が加えられ現在みなさんが知っている様々な具材を美しく盛り、細長いグラスで美しい層を見ることができる日本のパフェが完成したようです。

フランスで生まれたパルフェですが、もともとはフランス料理のコースの最後に出てくるデザートとして用意されていたようです。やはり日本との立ち位置や考え方とは少し違っているようですね。

今では果物を用いたものや、ケーキが丸ごと乗っているものジャボサイズのもの、はたまた変わり種のおかずがのっているものなどバリエーション豊かなデザートとして日本では愛されているのではないでしょうか?

『サンデー』

意味:アイスクリームを主体としたデザートでひとすくいのアイスにシロップや果物のソースをかけたもの。ホイップクリームなど様々なトッピングがある

食べ物としては一見パフェとなんら変わりのないように思えますが、一番の違いはパフェはフランス生まれなのに対してサンデーはアメリカで生まれたデザートであるということではないでしょうか。またサンデーは丸く底が浅いボウルにアイスクリームをメインとしてトッピングをしていくような形になっています。

もともと1800年代にはアメリカではクリームソーダがとてっも流行していたそうなのですが、禁欲的なキリスト教の指導者が日曜日と宗教的な祝日はクリームソーダの販売を禁止してしまったそうです!そんなクリームソーダ禁止日に困ったのがクリームソーダの販売業者。そこで思いついたのがアイスクリームにシロップをかけたもの。これを日曜日に販売したことがサンデーの始まりだと言われています。ただ発音は同じですがキリスト教の聖なる日である「Sunday」に敬意を払い、デザートの方は「Sundae」と表記するようになったようです。

『アラモード』

意味:流行・現代風といった意味を表すフランス語。日本では菓子や果物の上にアイスクリームをのせたデザートのことを呼ぶ

アラモードというデザートの発祥はなんと意外にも日本!神奈川県横浜市中区にある「ザ・カフェ」というホテルニューグランドのパティシエが考案したものだと言われています。ただ、意味の通り「ア・ラ・モード」は最新や流行、洗練されたものといったフランス語から取られており、太平洋戦争後のGHQ接収時の同ホテルにあって米軍高級将校に提供するためのデザートであったようです。初めはプリンのみの提供であったようですが、そこにフルーツやアイスクリームを付け合せて提供したものが現在日本でよくしられているプリンアラモードの原型であるとも言われています。

こちらはパフェやサンデーとは異なり、横に広めのお皿に盛りつけてあることが一般的で、そのお皿に盛られたお菓子の上にアイスクリーム・オイップクリーム・果物を盛りつけるイメージです。主体となるお菓子にはプリンやパイなどがありますね。

まとめ

中に入っている食材はよく似ていましたが、パフェの発祥はフランス、サンデーはアメリカ、アラモードは日本と生まれた国や、盛り付け方にもそれぞれ違いがありましたよね。

器やメインにそれぞれ違いはあるものの今の日本においては明確な区別はなく実際のところの呼び方はお店の決定によるものが多いようですが、違う歴史を歩んできた三種。それぞれの生まれ故郷が違うことだけでも覚えておいてくださいね。