場所で区別?!紛らわしい『髭』『髯』『鬚』の違いを解説

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顔に生えてくる毛のことを”ひげ”と読んできれいに剃る人もいる一方で、整えてファッションにする人も多くなりました。この”ひげ”という言葉には『髭』『髯』『鬚』の三つの漢字を当てることができて、明確に使い分けることができます。

『髭』

  • 意味:顔から顎にかけて生える毛。特にくちひげを指す。
  • 使い方:彼は髭を伸ばし始めてもう1年近く経った。

『髭』は「顔から顎にかけて生える毛一般」を表す漢字として最もよく用いられるものですが、その中でも『髯』や『鬚』と区別して用いるときには「くちひげ」を示します。

「くちひげ」は「鼻と口の間の部分に生える毛」です。顔の中心にあることから最も相手の目に入りやすい部分になっていて、顔の美しさを求めてデザインをするときには重視されることが多いのが特徴と言えます。ファッションとしてのばすことにする人がしばしばいる部分として知られており、曖昧さをなくすために「くちひげ」と呼ぶことも珍しくありません。

英語でもこの三種類は区別されていて、『髭』に該当する単語として「mustache」があります。もともとの語源を考えてみると「髟」は髪の毛を表すものですが、その下についている「此」はギザギザとしている様子を表現するものです。手入れをしないと不揃いになりがちな”ひげ”の中でも特に目立つ「はなひげ」を指すようになったのでしょう。

『髯』

  • 意味:顔から顎にかけて生える毛。特にほおひげを指す。
  • 使い方:彼はライオンのような髯を持っています。

『髯』は「ほおひげ」を指します。『髭』とは異なり、顔から顎にかけて生える毛を意味するときにはあまり用いられません。「ほおひげ」は「耳の前側から顔の輪郭に沿って顎の付近まで生えている毛」を示しています。顔の輪郭を覆うようにして生えるのが特徴の”ひげ”です。

顔を見た目ではそれほど変えずに全体の印象を変えられることからデザインをして伸ばす人も少なくありません。英語にもやはり「ほおひげ」に対応する言葉が存在し、「beard」と表現します。しかし、日本との違いとして「beard」が””ひげ””全般を示す言葉として用いられている点は知っておくと良いでしょう。”ひげ”の中心はどれかという感覚が欧米と日本では異なっていたという歴史を示していると考えられるからです。

また、漢字の語源について考えてみると「冉」は左右に垂れているものを表す文字として知られており、顔から左右に「ほおひげ」が垂れている様子を見てこの漢字が作られたと言えます。

『鬚』

  • 意味:顔から顎にかけて生える毛。特にあごひげを指す。
  • 使い方:仙人のように長い鬚を蓄えている人もいます。

『鬚』は「あごひげ」を示しています。『髯』と同様に”ひげ”を全体として示す際に用いられることはあまりありません。「あごひげ」は「口の下から顎にかけて生えている毛」を指します。広義には「ほおひげ」につながるように顔の輪郭に沿って両側に広がっていく部分までを示す表現です。

古典などで知られる仙人に「あごひげ」を伸ばすというイメージがあることから、その姿をイメージして「あごひげ」を長くする人もいます。一方で、適度に短く切りそろえることにより顔にインパクトを作る人もいる部分となっています。

英語では「whiskers」という表現で「あごひげ」を表すことができます。語源について考えてみると「須」には二つの解釈があるのが特徴です。「須」の漢字をさらに辺と旁の二つに分けて考えることにより長い毛のある頭と考えるものと、ひげを長く生やした老人という意味で理解するものとがあります。

まとめ

”ひげ”は三つの漢字を使うことができますが、『髭』はくちひげ、『髯』はほおひげ、『鬚』はあごひげを表しています。場所で言葉を使い分けるというのは日本だけでなく、欧米でも同様にして行われている点も合わせて覚えておきましょう。

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