難しい日本語!『寝る』と『眠る』の意味の違いと使い分けの例

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椅子に座りながら睡眠をとった、ということを伝えたいとき、どんな表現を使いますか?「座って寝た」でしょうか、それとも「座って眠った」でしょうか。

今回は、とても紛らわしい「寝る」と「眠る」というふたつの言葉の意味と違いについて解説していきます。

『寝る(ねる)』

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  • 意味:眠ること・体を横たえること・本来縦になっている、または立っているものが横になっていること
  • 使い方:よく寝る・昼寝をする・寝ながらテレビを見る・髪の毛が寝ている

『寝る』には、眠ること、睡眠をとることという意味のほかに、体を横たえることという意味があります。

また、本来は縦向きである・立っているものが横になっている状態という意味もあるほか、病気で寝込む、異性と同衾する、味噌や酒など食べ物を熟成させるといった意味で使われることもあります。なお、対義語は「起きる」です。

つまり、『寝る』=『(体やものが)横たわった状態であること」を意味しています。

「寝具」「寝不足」「寝返り」「寝言」「寝付く」「寝ぼける」「寝転がる」「寝た子を起こす」「枕を高くして寝る」「起きて半畳寝て一畳」のような使い方があります。

『眠る(ねむる)』

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  • 意味:心身のはたらきが低下し、目をつむって意識のない状態になること・活動していない状態、使われていない状態であること・死ぬこと
  • 使い方:ぐっすり眠る・眠ったままの工場・眠っている才能・永遠の眠りにつく

『眠る』には、人などの心身のはたらきが低下し、目をつむって意識のないの状態になることという意味があります。このとき、必ずしも横になるという意味は含まれていません。

また、物や能力など使うことのできる何かが活動していない・使用されていない状態であること、死ぬことという意味で使われることもあります。なお、対義語は「覚める」です。

つまり、「眠る」=「人やものが活動していない状態であること」です。

「入眠」「睡眠」「眠り薬」「居眠り」「眠り姫」「永眠する」「草木も眠る丑三つ時」「眠れる獅子」などの使い方があります。

『寝る』と『眠る』の使い分けの例

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では、実際に「寝る」と「眠る」の使い分けの具体例を確認してみましょう。

  • Aさんは寝ている・・・Aさんが横になっている。または、横になって眠っている。
  • Aさんは眠っている・・・Aさんが睡眠をとっている。

寝ている、からは「横になっている」という意味が読み取れますが、必ずしも眠っているとは限りません。「眠っている」の場合は逆で、睡眠をとっていることが分かりますが横になっているとは限りません

  • Aさんは3ヶ月も寝ている・・・Aさんは3ヶ月の間横になっている。
  • Aさんは3ヶ月も眠っている・・・Aさんは3ヶ月の間意識がない。

3ヶ月も寝ている、の場合、ずっと睡眠をとっているのではなく、何らかの事情で横になっていることが分かります。一方3ヶ月眠っている、の場合は、3か月間活動していない=意識がないことが分かります。

まとめ

  • 『寝る』・・・横になった状態であること、または睡眠をとること
  • 『眠る』・・・活動していない状態であること、または睡眠をとること

ふたつの言葉には「睡眠をとる」という共通の意味があります。しかし、「寝る」には横になっている状態という意味が強く含まれているのに対し、「眠る」には、活動していない、使われていないという意味が強く含まれています。

「座って眠っている」という表現は「座りながら活動を止めている=睡眠をとっている」ので正解ですが、「座って寝ている」という表現は「座りながら横になっている」という矛盾した状態を感じさせてしまうため、不自然であると言えます。

以上が、「寝る」と「眠る」という言葉の意味と使い方についての解説です。

共通の意味を持っていることもあり非常に使い分けのしづらい言葉ですが、違いを理解していただければ幸いです。

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