紛らわしい!『当該』と『該当』の意味の違いと使い分けの例

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何気なく読んでいる文字も、真正面からその意味や違いを聞かれたら言葉に詰まることがあります。また、いざ自身がレポートなどを書く時に、ふと疑問に思うこともあります。

具体的な例として、「当該」と「該当」を挙げて、その意味や違いはどのようなものなのか、少し考えてみましょう。

『当該(とうがい)』

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  • 意味:話題の事柄に関係する事、そのもの。
  • 使い方:喫煙は二十歳からです。当該年齢の人は飲酒も可能です。

まず前文があり、その前文に述べられた話題のことをさし、同じ内容を繰り返すことをせず省略する場合に使います。従って、前文なしにいきなり「当該」から始まる文章では成り立ちません。

また、「当該」は前文で述べられた内容に限定しており、「その」とか「先に述べた」などに置き換えることができます。そのため、前文に記述される内容には比較的具体的なものが多く、その内容に当てはまる場合にのみ使われます。

また 使い方としては、「当該〇〇」などのように後ろには名詞がつき、連体詞つまり名詞的な使い方と言うことができます。

さらに、当該〇〇を・・・している」などのように、後ろには名詞と動詞をつけることが必要で動詞だけをつけても意味が通じません。

『該当(がいとう)』

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  • 意味:条件に当てはまること
  • 使い方:喫煙は二十歳からです。該当する人は飲酒も可能になります。

「当該」同様に、前文には条件や状況などが述べられていることが必要です。

そして、それらに当てはまる場合に「該当する」、あるいは、「該当している」、などと後ろに動詞をつけて使われ、前文に述べられた内容に当てはまるか否かの動詞的な使い方をします。

なお、後ろに名詞を直接つけて使われている場合もありますが、これは本来は間にある動詞を省略した熟語的な使い方です。 なお、「該当」には、前文で述べられた内容に限定したものではなく、同様のものも含めるという少し曖昧な部分があります。

例えば、”ビールは二十歳になってから”の前文があった場合、その後文で、”当該飲料は”とした場合はビールのみを指していますが、”該当の飲料は”とした場合は、ビールや第3のビールなどを含めた意味になり、その範囲が拡がります。

『当該』と『該当』の使い分けの例

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名詞的な使い方の「当該」と動詞的な使い方の「該当」の具体的な使い分けを見てみましょう。

前文:今年の参院選挙より18歳以上に選挙権が与えられました。

  • 当該・・・当該年齢の人は選挙にいきましょう。
  • 該当・・・該当する人は選挙に行きましょう。

上で「当該」は「18歳以上」をさしており名詞的な使い方をして、「当該する」という使い方はできません。

これに対して「該当」だけでは何を指しているのかが分からず、「該当する」あるいは「該当している」で初めて18歳以上を指していることとなり動詞的な使い方となります。

例として、「当該物件」と「該当物件」で考えて見ましょう。

  • 当該物件・・・「その物件」と言い換えることができ物件を限定しています。
  • 該当物件・・・「該当している物件」の意味で、条件に当てはまるその他の物件も含めると読み取れます。

まとめ

「当該」や「該当」を使う場合は、条件や状況を述べた前文が必要で、その後文で繰り返しを避けるために使われますが、名詞的な使い方と動詞的な使い方で変わります。

  • 当該・・・前文で述べられた内容に限定したものを指す場合、後ろには名詞と動詞をつけて使われます。
  • 該当・・・前文で述べられた内容と同様のものも含めたものを指し、後ろには動詞をつけて使われます。

「当該」とか「該当」と言う言葉は日常会話ではあまり使うことはありません。また、日常の中で自然と学び身についてくるものでもあります。

しかし、同じような言葉でもそこに込められたニュアンスの違いがトラブルを招くこともあります。従って、これらの違いを正しく知ることは、文章の理解力や記述能力を上げるだけではなく、誤解を少なくする手段でもあります。

そして、新聞や雑誌等を読む時、これらのニュアンスの違いを知れば、また別の理解が進むことと思います。

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