どう違う?!『抑える』と『押さえる』の意味の違いと使い分け

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”おさえる”という言葉に対応する『抑える』と『押さえる』はどちらも似たようなイメージを持っている人も多いでしょう。

うっかり使い分けを間違ってしまうことが多いため、どこに違いがあるかを明確にしておくことが大切です。

『抑える』

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  • 意味:外的な力によって広がる勢いを止めること
  • 使い方:感情の昂ぶりを抑える、ウイルスの拡散を抑える、価格の高騰を抑えて対策する

『抑える』の意味として重要なのが、もともとある方向へ向かったり広がったりしていく勢いがあるものに対して、外的な力を加えることによって勢いを止めるということです。

自然に動き出すような力が働いているものに対して、その動きを妨げるようにして力を加えることを表現します。

特に実態をつかみにくい抽象的なものに対して用いることが多く、感情や概念、見えない大きさのものに対して用いることが多いのが特徴です。

抑止力、抑制といった熟語の中に用いられているため、”おさえる”という言葉が出てきた際に置き換えてみて意味が通じるかどうかで判断してみても良いでしょう。使い分けをする上では重要な観点になります。

『押さえる』

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  • 意味:外部から力を込めて動かないようにすること
  • 使い方:風で飛ばされないように紙を押さえる、耳を押さえて雑音を聞こえなくする、店を押さえておく

『押さえる』の意味は外部から物理的な力を加えることによって、そのものを動かないようにするのが基本です。もともと動き出すような様子がないものであっても、動いてしまうのを防ぐために力を加える表現として用いることができます。

手や足など使って物理的に力を加えるのが一般的であるため、具体的な物体に対して用いるのが一般的ですが、必ずしも目に見えるものに対してだけ使用するわけではないことも忘れないでおきましょう。

”おさえる”という言葉として『押さえる』は日常生活での使用頻度が高いため、普段から押さえるで良いかどうかを確認しておくと『抑える』との使い分けがしやすくなります。

『抑える』と『押さえる』の使い分けの例

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『抑える』と『押さえる』では基本的に対象がことなる場合が多いため、使い分けをする上では何を”おさえる”のかを考えることが大切になります。

怪我をしてしまったときに用いる表現として『傷口をおさえる』というときには、傷ができてしまった部分に対して手やガーゼなどで物理的に力を加えて血が流れるのを止めるため、『押さえる』が適切です。

 

しかし、『出血をおさえる』という場合には自然に流れ出てきてしまう血の流れに焦点が置かれているため、その流れを『抑える』という表現が正しくなります。

一方、『発言をおさえる』という場合には話が複雑になるので注意が必要です。

『発言を抑える』というときには、感情の昂ぶりなどからつい口にしてしまいそうなことを控えるという意味になりますが、『発言を押さえる』という場合には他の人がある発言をしそうなのを押しとどめるという意味になります。

まとめ

『抑える』と『押さえる』の意味はどちらも外的な力を加えて動きを止めるという観点ではとても似ています。しかし、”おさえる”対象とイメージに違いがあることを理解しておくと使い分けが容易になるでしょう。

  • 抑える・・・抽象的なものが広がっていく勢いを止めること
  • 押さえる・・・具体的なものに力を加えて動かなくすること

必ずしも抽象的なもの、具体的なものに限られるわけではありませんが、この点をわかっておくと区別しやすくなります。

より大切になるのがイメージであり、自然に広がっていってしまうものに対しては『抑える』を、動きが生じる可能性があるものを固定する場合には『押さえる』を使用するという理解が賢明です。

どちらも日常生活ではよく用いられる言葉であるため、口語で使用したと気づいたときにはどちらの意味で使用したのかを考えるようにするのが効果的な学び方になります。

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