1823年イギリスのラグビー校に通っていたウェブ・エリスという名の少年が、サッカーの試合中にボールを手に持って走りだした…それがラグビーのはじまりと伝えられています。その伝説の瞬間からちょうど200年経った今年、フランスにてラグビーワールドカップが開幕しました。
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One for all, All for one
ラグビーというスポーツは、ボールの争奪、攻撃・プレーの継続、防御・ボールの再獲得から構成されています。ボールの争奪は接触プレーやスクラム、ラインアウト、キックなどで行われ、攻撃ではグラウンドの縦横のスペースの中でボールをパス、または持って走り、長短を使い分けるキックを活用して、ラックやモールなどの激しい密集プレーを行います。防御では勇気あるタックルで攻撃を阻止し、ボールの奪取を目指します。このように、攻撃の素早さと防御の激しさがラグビーの魅力とも言えます。しかし荒っぽいばかりがラグビーではありません。ラグビーで何よりも重視されるのが「One for all, All for one」に象徴されるチームワークを尊ぶ精神です。自己犠牲や仲間を信頼してプレイすることも大切な要素なのです。そして試合後には、ノーサイドの精神で、敵味方分け隔てなく相手に敬意を表し、仲間を大切にするスポーツマンシップに溢れた競技なのです。
ルール
ラグビーは15名、または7名からなる2つのチ一ムが、ボールを持って走り、パス、キックおよびグラウンディング(ボールを接地させること)をして得点を挙げ、より多くの得点をしたチームが勝者となる競技です。15人制でも7人制でも同じ広さのフィールドを使ってプレイしますが、7人制では人数が少ない分、コンタクトプレイが少なくなり、ボールが大きく動くダイナミックなプレイが見られます。一方、15人制ではスクラムやラインアウトなどセットプレーが重要とされ、コンタクトプレイも多くなります。それだけに様々な状況が発生するので、力が強い選手や足が速い選手など、多種多様な特性を持つ選手が必要とされます。
ラグビーの試合時間は前半40分、後半40分の計80分で行われます。ハーフタイムは10分が主流ですが、ルールでは15分以内と規定されています。
フランス開催
今大会で10回目を迎えるラグビーワールドカップ男子大会。フランスにて9月8日に開幕し、10月28日までの51日間に渡って熱い戦いが繰り広げられます。前回の2019年⼤会で各プール戦の上位3位に⼊ったことで⾃動的に出場権を獲得した12チームをはじめ、合計20ヶ国が世界の頂点を目指します。