メールを送るときに使う『Cc』と『Bcc』の違いや、正しく利用する方法をご存知でしょうか？あまり気にせずに使用して重要な内容が漏れていたり、相手に失礼だったりすることもあるようですね。
そこで今回は、CcとBccの違いや使い分け例について調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
このページの目次
CcとBccの違いは何？Toについても
意味や使い方が異なる『Cc』と『Bcc』、『To』の違いについて1つずつ見ていきましょう。
Ccとは？
Carbon Copy（カーボンコピー）の略称である『Cc』は、主となる宛先以外の人にも共有したいメールを送るときに使います。内容を把握しておいて欲しいだけで、返信の必要がない場合に使用すると良いでしょう。
注意点は、設定したすべての人にメールアドレスが分かるようになっていることです。『Cc』を活用する際は、社内外の人を一緒に設定することを避け、個人情報が流出しないようにする必要があります。
Bccとは？
『Bcc』はBlind Carbon Copy（ブラインドカーボンコピー）の略称で、他の受信者にメールアドレスが公開されないように設定できる機能です。一斉配信で複数人に同じメールを送ったり、トラブル防止のために上司へ内緒で共有したりするときに使用することをおすすめします。
アドレスを知られないようにする場合に使われることが多い『BCC』は、プライバシーを保護してくれるため便利です。
Toとは？
宛先を意味する『To』の欄には、返信がほしかったり直接やり取りがしたかったりする相手を指定します。To欄に指定した人には、返信の義務が発生するので確認しておきましょう。注意点は、To欄に指定した人のメールアドレスが受信者全員に分かるため、個人情報の流出に気をつけることです。
また、複数名設定することもできるTo欄ですが、誰が返信すべきなのかを本文に明記しておくことで、混乱も避けられるでしょう。さまざまな言葉に興味のある方は、『入籍』と『結婚』の意味の違いについても、チェックしてみてください。
CcとBccの使い分け例は？
メール送信の際に使う『Cc』と『Bcc』の使い分けについて、解説します。
取引先とのやり取り
取引先とのメールでのやり取りでは、To（宛先）に連絡の主な相手「担当者」を入れ、Cc（カーボンコピー）には、「内容を共有すべき関係者」を入力しましょう。
一方でBcc（ブラインドカーボンコピー）は、上司や営業アシスタントなど、「内容は伝えたいけど、他者にその存在を知らせる必要がない場合」に使います。また、『Bcc』に入れた人は返信メールのやり取りが届かないので、「返信を共有する必要はないけど、最初のメールは見てほしい」という場合にも最適です。
お知らせの一斉送信
異動や休業のお知らせなどを一斉送信する場合は、『Bcc』に送信先を入力しましょう。メール本文の冒頭には、「関係者各位（一斉送信のためBccにて失礼いたします）」などと記載し、Bccで送っていることを明記すると丁寧です。また、To欄に自分のメールアドレスを入れておくと、空欄による送信エラーを防げます。
Ccには後任の担当者を入れることもありますが、社外の相手を入れる場合は面識のない人同士のアドレスが見えるため、情報漏洩に注意が必要です。そのため、一斉送信の際は、Bccを使うのがマナーとされています。
CcとBccを使うときの注意点
メールを送信するときに使用する『Cc』と『Bcc』の注意すべき点について、1つずつ見ていきましょう。
Ccの使用時に気をつけること
メインの宛先以外の人にも共有したいメールを送る際に使う、『Cc』の注意点を紹介します。
CCの使いすぎは迷惑
『Cc』は関係者に情報を共有するための便利な機能ですが、必要以上に多くの人を入れてしまうと、相手の受信トレイが不要なメールであふれて迷惑になることもあります。重要な連絡を見落としてしまう原因にも繋がるので、多用するのはなるべく避けましょう。
会社の上司からCc指定された場合は指示に従うべきですが、特になければ「本当にCcに入れる必要がある人なのか」を見極めることが大切です。メールを送信する際は、形式的にCcに追加するのではなく、相手の立場や情報の必要性を意識して使用しましょう。
返信がほしい場合はその旨を明記
Ccで受け取ったメールには返信義務がないとされているため、返信がほしい場合はその旨を明記する必要があります。例えば「念のためCcにも入れていますが、ご返信をお願いいたします」のように、一文を添えるだけで相手にメールを返す必要性が伝わるでしょう。
相手の立場や関係性をふまえた伝え方を心がけると、誤解や行き違いも防ぐことができ、スムーズなやり取りに繫がります。
Bccを使うときに気をつけること
個々の受信者に、他の宛先のアドレスを伏せて送信できる機能『Bcc』の使用時に注意することについて、解説しましょう。
Bccの多用はスパム扱いのリスク
メールマガジンやお知らせを一斉送信する手段として、『Bcc』の活用が挙げられますが、多用しすぎるとスパム扱いになります。一度スパム扱いされると、相手にメールが届かずに削除され、作成した文面が読まれなくなるでしょう。
結果的に情報発信の効果を損なうだけでなく、信頼性の低下にも繋がる可能性があるため、使用には細心の注意が必要です。Bccを使用する際は多用することを避け、数を分けて安全に活用しましょう。
送信遅延が生じる
1度に多くの宛先を『Bcc』に設定すると、メールの処理に時間がかかり、送信に遅れが生じることがあります。少しの遅れであれば支障のないケースもありますが、重要な連絡メールの送信の場合は遅延しないように注意しましょう。
ビジネスシーンでは送信したつもりだったり、締切間近だったりすることを避ける必要があります。Bccが多い場合は送信遅延が発生する可能性を考慮し、時間に余裕を持ってメールを送ることが大切です。
まとめ
今回の記事では、メール送信時によく使用されるCcとBccの違いや、使い分け例・気をつけるべき点についてご紹介しました。
『Cc』と『Bcc』は意味が異なることに驚きましたが、使い方には十分に気をつける必要があるようですね。便利なCcとBccを上手く使い分け、ビジネスシーンや日常生活に役立てましょう！
