日本で激しい風や雨をもたらす台風や、アメリカの映像でよく目にするハリケーンの違いをご存じでしょうか?台風は夏から秋頃に日本へ近づくことを知っていても、ハリケーンとの違いを明確にできる方は少数でしょう。
そこで今回は、ハリケーンと台風の違いや名付け方・発生する仕組みについて調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
ハリケーンと台風の違いとは?
ハリケーンと台風の違いとは?に関する内容は、以下のとおりです。
- ハリケーンと台風の違い
- ハリケーン
- 台風
ハリケーンと台風の違いを知ることにより、生活する上で役に立ちます。
ハリケーンと台風の違い
ハリケーンと台風の違いは、発生する場所と最大風速で名称が異なる点です。ハリケーンは北大西洋やカリブ海、メキシコ湾に加えて西経180度より東の北東太平洋にある熱帯低気圧であり、最大風速は約33m/s以上のものを指し示します。
台風は基本的に熱帯低気圧でさまざまな場所に発生し、東経180度より西の北西太平洋に加えて南シナ海に存在する最大風速が17m/s秒以上になったものです。
発生する場所と最大風速を確認し、ハリケーンと台風を区別しましょう。
ハリケーン
重複しますが、ハリケーンは大西洋西部やカリブ海・メキシコ湾などに発生する暴風雨を伴う強い熱帯低気圧のことです。世界気象機関(WMO)では東経180度以東の太平洋と大西洋にある熱帯低気圧のうち、最大風速が33m/s以上のものと定義しています。
ハリケーンは台風と同じ性質であり、大西洋で発生すると大暴風雨を伴うため、西インド諸島や中央アメリカなどに大被害をもたらす可能性があるため注意が必要です。
台風
台風は北太平洋南西域の熱帯の海上で発達した熱帯低気圧の中で、最大風速が17m/s秒以上になったものといえます。台風は熱帯の湿った空気を多く含む積乱雲が集合して出来ており、大雨を降らせるため土砂災害や洪水などの被害を与えるでしょう。
時期的には7月~10月にかけて台風は多く発生し、夏は太平洋高気圧が強まり日本列島を南から覆うため北の縁に沿って近づくので十分な対策が必要です。春や秋の時期は赤道に近い南の方で台風が発生し、東風に乗ってフィリピンやベトナムの方へ進むため日本への上陸は減少するでしょう。
ハリケーンと台風の名付け方
台風の名前は、台風委員会のアジア14か国が各10個の名前を提出して作成された140個の一覧表を用いて2000年から発生した順に付けられています。台風の名前に関しては大災害になった台風名は後に使用しないよう、変更するケースがあるようです。
台風と同様にハリケーンの名付けも、アメリカ気象局が事前に作成した名前の一覧表から順番に選んで付けられます。
台風が発生する仕組み
台風が発生する仕組みは、以下のとおりです。
- 海水が太陽の熱で暖められると蒸発して水蒸気に変化する
- ある箇所に集まった水蒸気は反時計回りに渦を巻きながら上昇する
- 上昇気流が発生すると水蒸気は上空の冷たい空気で水滴となり雲ができる
- 強い上昇気流が発生する湿った空気が流れ込み雲が積乱雲に成長する
- 水蒸気が水滴や雲になるときに非常に多くの熱を大気中に放出する
- 放出した熱が周りの空気を暖めることで上昇気流が強まって気圧が低下する
同じことがくり返されると、一段と積乱雲は発達して台風へと成長します。
まとめ
今回の記事では、ハリケーンと台風の違いを中心に名付け方や発生する仕組みについてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
ハリケーンと台風の違いは発生する場所と最大風速で名称が違うことに驚きましたが、両者とも性質は同じようですね。台風は日本で7月~10月頃に多く発生するため、ハリケーンとの違いを把握した上で災害対策をしましょう!