『ひねる』『ねじる』『よじる』の意味の違いと使い分け例

『ひねる』『ねじる』『よじる』という言葉を並べたとき、違いが分かりますか?

何となく違うような気がするけれど、いざ説明しようと思うと難しいですよね。よく似ていて混同されがちなこの3つの言葉を、意味や使い方の面から比較してみました。

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『ひねる』

  • 意味 :指先でつまんで回す/からだの一部をねじって向きを変える/色々と悩みながら考えをめぐらす
  • 使い方:「スイッチをーーる」「足首をーーって痛める」「対策に頭をーーる」

『ひねる』の基本的な意味は、「指先でつまんで回す」動作を指します。

この動作は、「つまんで」という言葉が表すように、複雑なものや力を必要とするものではなく、簡単で手軽にできる程度のものです。スイッチやガス栓、水道の蛇口など、回転が容易なものを対象とします。このことから派生して、「赤子の手をーーるように」という表現もあります。幼児の手は小さく柔らかいので、少し力を入れただけでも簡単に曲げてしまえることから、「何かをすることの容易さ」を示しています。

また、「からだの一部をねじって向きを変える」という意味もあります。「足首をーーった」などとよく言いますが、これは、足首を通常動かす方向に曲げすぎた状態を指します。「ジョギングで足首をーーった」と言われると、ジョギングをしている最中に足首が曲がってしまったことです。

さらに、「色々と悩みながら考えをめぐらす」という意味も存在します。「頭をーーる」と言うと、頭を使って考えたという表現になります。これは、「首をーーる」なども類義語ですね。

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『ねじる』

  • 意味 :両端に力を加えて、互いに逆の方向に回す/一端を固定して、他の一端を無理に回す/体の筋をちがえる
  • 使い方:「スイッチをーーる」「足首をーーる」「ーーれた関係」

『ねじる』は、「対象の両端に力を加えて、互いに逆の方向に回す」ことを指します。

『ひねる』と比較して、加わる力がより大きいことと、2つ以上の方向から回すということが違いです。『ひねる』と似たような文脈で使われることもありますが、その場合も、力強さやさまざまな方向から回すことが付加要素としてともないます。

力の程度から考えてみましょう。『ねじる』は、より大きな力が加わった動作です。「スイッチをひねる」と比べると、スイッチをより強く回しているイメージがあります。

では、方向性はどうでしょうか。「足首をひねる」は、単純に足首を曲げすぎたことを指しますが、『ねじる』を使用した場合は足首を複雑な方向に曲げてしまったことを指します。単にひねった場合は痛み程度ですが、足首をねじったなら、骨や筋肉に問題が生じている可能性もあります。

また、「ーーれた関係」などの言葉も、その関係が複雑な方向にもつれていることを表します。

『よじる』

  • 意味 :ねじって曲げる/身を曲げくねらせる
  • 使い方:「腹がーーれるほど笑う」「身をーーって痛がる」

『よじる』は、「ねじって曲げる」という意味を表します。つまり、『ねじる』と類義語なのですが、「ねじって」から、さらにまた「曲げる」という動作なので、『ねじる』よりも複雑な力の入った回し方になります。

例を見てみましょう。「腹がーーれるほど笑う」は、涙が出るほど大笑いするときに使う表現です。笑っているときは、腹筋に力が入り、さまざまな方向に収縮を繰り返しますね。大笑いしているときは、それが激しくなるので、お腹が痛くなるほどです。このように、度を超えた力や、それが色々な方向に加わった状態を指して、「よじれる」と表現したのです。

また、「身をーーる」は、体をさまざまな方向に動かして、くねくねさせることを示します。「身をーーって痛がる」と言うと、激しい苦痛に身もだえし、のた打ち回る状態のことです。これらのことから、『よじる』は、『くねる』や『ねじる』よりも、対象に向ける力の程度が強く、その方向性もより複雑であると言えます。

まとめ

『ひねる』『ねじる』『よじる』は、回転させるという動作では共通しますが、その強さや方向の違いで使い分けをします。「ひねる<ねじる<よじる」の順番で、力や方向性の大きさと複雑さが増すわけです。

これを踏まえ、状況や文脈に応じて、正しく使用するようにしましょう。

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