パソコンにスマホ、現代人にとって必要不可欠なアイテムになりました。と言うのもインフラが飛躍的に整い、通信速度がかつての有線ネットワーク環境を上回るまでになりました。
ところで、巷で耳にする『4G』と『LTE』って意味の違い分かりますか。
『4G』
- 意味 :ここで使われているGとは、generation(=世代)を意味しています。つまり答えから言ってしまえば、4世代目と言うことになります。
- 使い方:『これからは4Gが主流だ』
そこで気になるのが、1Gはいつから始まったのだろうということです。1979年当時まで遡ることになります。当時は今の様に気軽に持ち運べるという大きさではなく、主に自動車電話として使用できる大きさでした。1G世代の特徴として、音声をアナログのままで電波に乗せていたのでノイズに弱く盗聴されやすい欠点もありました。
2Gでは、1Gで欠点だったアナログ音声からデジタル音声に変わりました。電波の使い方として、アナログでは、発信時の波形を受信時にそのまま伝えます。なので、何かの理由でその波形が変われば聞き取れなくなりますし、その波形を受けられれば盗聴も出来た訳です。ところが2Gでデジタル化されて、盗聴やノイズにも強くなったのです。しかもデジタル化されたことで、データ通信が出来るようになり、インターネットの初期がここから始まりました。
3Gからはより高速化へとテクノロジーが進みます。
さて肝心な4Gですが、3Gより高速化されたということだけではありません。その呼称にあたっては厳格な規格が設けられていて、2Ghz以上の周波数を使っていることが1つの条件とされています。
そこで、3Gよりも高速化されていて、2Ghz 以下の周波数を使用している場合、3.5Gや3.9Gと呼んだりしています。それでも4Gと呼ぶことがあるのは、商業的な意味でユーザーに3Gとの違いを分かりやすくする為でもあります。
『LTE』
- 意味 :Long Term Evolution の頭文字をとっています。和訳すると長期的進化と言ったところです。
- 使い方:『このスマホはLTEなので検索が早い』
3G世代から長期的に進化させて、4G世代にスムーズに移行する為のプロジェクトの名称です。LTEではまだ本当の意味では2Ghz以上の周波数を使用している訳ではなく、3G世代のままで高速化されている状態なので、あえて言うとすれば前後の関係から3.9G世代や3.5世代と呼ぶことになるのでしょう。
ただある業界を通じて、3.9世代や3.5世代であっても、LTEと呼ぶことを認めた経緯があり、その呼び方には業界ごとで少しバラツキが見られる様です。何れにしても、3Gが今後さらに進化して、4Gを超えて5G、さらにその先へと高速化と使いやすさを両立させていくことは疑いようもなく、ただ現状として4Gへの過渡期であると認識すれば良さそうです。
1Gから2Gへと進化したことで新たな技術が身近になりデータ通信が本格稼働した様に、今後さらに通信技術が向上すれば、さらに便利な時代となり我々が想像もしていなかったサービスが提供されていくことでしょう。パソコンやスマートフォンと言う限られたデバイスだけで使うものではなく、今以上に様々な生活のワンシーンで高速化の恩恵をもたらしてくれるはずです。
天候やビルなどの障害物、重なるトラフィックなどなど、高速化を実現するためには幾つかのステップが必要になります。そんな中で、どんな風に新しい通信技術にスムーズに移行するのかは想像以上に大変なことです。現状を維持しつつ、さらに高速化にエンジニアたちが取り組んでくれることで、次の時代が待っているのです。
まとめ
4Gなどで使っているGは世代を表しています。通信規格が変更になったり高速化されたりすれば世代が進められてきました。一方でLTEは、3G世代からもう1つ新しい4G世代へと移行するプロジェクト名です。3.9世代と呼んだり、4Gと言ったりしています。