日本語には同じ発音で意味も似たような言葉が多くありますが、『目』『眼』『瞳』もその中の一つ。
そこで今回は、『目』『眼』『瞳』の意味の違いと使い分けについて解説します。『目』『眼』『瞳』を状況に応じて使い分ける時の参考にどうぞ!
『目』
- 意味 :目全体、比喩的な表現にも使う
- 使い方:目が大きい、目が合う、ひどい目にあう、上目遣い
『目』は目全体を指し、3つの中で1番広い意味で使われます。
『目』は比喩的な表現にも頻繁に使われ、「目と鼻の先」「目を見張る」「目から鱗」「目を丸くする」「目を白黒させる」「目を覚ます」「目が飛び出る」「目は口ほどに物を言う」などなど目を使った言葉は多岐にわたります。
また、「台風の目」や「サイコロの目」など生き物以外の目にも使用されることがあります。
『眼』
- 意味 :専門用語で眼球
- 使い方:眼科、眼鏡、眼帯
『眼』は専門用語で「眼球」のことを意味します。詳しくは、物を見る働きをする器官の一つを指します。物を見る働きをする器官には「眼球」以外にも「視神系」や「涙腺」などがあります。
眼科医などの専門家の間で使われることが多く、「眼帯」「眼底検査」などといった使い方をします。
『瞳』
- 意味 :眼球の中心にある黒目の部分
- 使い方:瞳孔が開く
『瞳(め)』は「ひとみ」とも読み、眼球の中心にある黒目の部分(瞳孔)のことを意味します。「瞳孔が開く」「瞳を閉じて」などといった使われ方をします。
また、『瞳(ひとみ)』と同じ読み方で混同しやすい言葉に『眸(ひとみ)』がありますが、こちらは「見開いた目」のことを意味し、『瞳』と『眸(ひとみ)』は意味が全く違う言葉になるため注意が必要です。
『まとめ』
以上今回は、『目』『眼』『瞳』の意味の違いと使い分けについて解説解説しました。
- 『目』・・・目全体
- 『眼』・・・眼球
- 『瞳』・・・瞳孔
これを機会に、上記3つの意味の違いを理解し正しい日本語を使っていきましょう。