空を飛ぶ姿が魅力的な『鷹』と『鷲』は似ていますが、違いをご存知でしょうか?大きさや生息地などのさまざまな異なる点があり、混乱することもあるようですね。
そこで今回は、鷹と鷲の違いやトンビはどちらに属するのかについて調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
鷹と鷲の違いは?
鷹と鷲の違いは、以下のとおりです。
- 大きさ
- 見分け方
- 生息地
- 子育て
両者の違いを1つずつ確認していきましょう。
大きさ
鷹と鷲の違いは大きさであり、内容は以下のとおりです。
- 体長が小型〜中型サイズは鷹
- 体長が大型サイズは鷲
鷹と鷲は、どちらも猛禽類に分類されます。猛禽類とはタカ目とフクロウ目の総称であり、鋭い爪・くちばし・強くて丈夫な足が特徴です。鷹と鷲は生物学的に同類ですが、大きさで呼び方を区別しています。
具体例は「オオタカ」の雄は全長約50cmで翼開長が約100cm~130cm、「オオワシ」の雄は全長約88cmで翼開長が約220cm~250cmです。
基本的に鷹が小さく、鷲が大きいと認識しておくと良いでしょう。
見分け方
鷹や鷲は大きさ以外でも見分けられ、内容をまとめてみました。
種類 | 鷹 | 鷲 |
尾 | 扇状 | 直線状 |
飛び方 | 気流に乗る | 羽ばたく |
特徴 | 細かい筋状の模様あり | − |
日本には鷹や鷲以外にも猛禽類として「トンビ」や「ハヤブサ」が生息しており、大きさの順番(小さいもの順)は、以下のとおりです。
- ハヤブサ
- タカ
- トンビ
- ワシ
同じ科ではないものは「ハヤブサ」であり、ハヤブサ目ハヤブサ科に分類されます。
生息地
鷹と鷲は、生息地が違います。鷹が日本で生存している地域は以下のとおりです。
- オオタカは南西や南方諸島を除いた各地に生息している
- クマタカは森林に生息して北海道から九州まで分布している
鷹は、世界中のどこにでも生息しています。対する鷲の生息地は限られており、オオワシは極東地域にのみ生存する貴重な鳥でカムチャッカ列島やオホーツクなどが主な生息地。イヌワシは世界で6種類存在しますが、日本に生存しているものは絶滅危惧種に指定され、朝鮮半島にも生息しています。
子育て
子育てにも違いがある鷹と鷲。鷹の子育ては月と月の間に雌が1つ卵を産んで温め、雄と交代する場合もあります。対する鷲が卵を1日ずつずらして1個ずつ産む習性を持っているのは、食糧難の際に雛が全滅するのを避けるためです。鷹と鷲の雛は小さい頃から生存競争に晒される厳しい世界で育ちます。
生き残るためには先に生まれた雛が小さな兄弟をいじめて殺し、餌にするケースもあるでしょう。鷹と鷲の子育ては異なりますが、雛は強いものだけが生き残れる世界で成長します。
トンビは鷹と鷲のどっち?
トンビは鷹と鷲に似ていますが「トンビ」です。トンビはタカ目タカ科の仲間ですが「ピーヒョロロロー」と、特徴的な鳴き方をします。餌については鷹と鷲が生きた動物、トンビは動物の死骸やゴミなどを食べるため違いが大きく、同じタカ科でも遠い存在です。
全長約60cm~65cmで翼を広げると約150cm~160cmになるトンビは、鷹でも鷲でもありません。
まとめ
今回の記事では、鷹と鷲の違いを中心にトンビはどちらに属するのかについてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
鷹と鷲は両者とも猛禽類に分類されることに驚きましたが、主に大きさで区別しているようですね。トンビは鷹と鷲のどちらでもないので、さまざまな鳥を調べて楽しんでみましょう!