違いがちゃんとある!『ミュール』『サンダル』『パンプス』の見分け方

意味の違い

ファッションの多様化が進んできたことによって履物にも様々なものが登場してきました。女性が使うことが多い履物として『ミュール』『サンダル』『パンプス』がありますが、どのような違いを元にして区別されているのでしょうか。

『ミュール』

  • 意味 :つま先部分は生地で覆われていてかかと部分は開いているヒールのある履物。
  • 使い方:新しいおしゃれのトレンドにはミュールが欠かせません。

『ミュール』は「つま先部分は生地があってかかと部分には生地がなく、ヒールのある女性用の履物」です。

もともとは室内履きとして用いられてきたという経緯があり、スリッパの延長線上で制作されてきました。爪先部分が閉じていてヒールがあるタイプの『サンダル』と言うこともできます。ヒールのあるつっかけサンダルと呼ばれることもあるのはこのような背景があるからでしょう。

また、『ミュール』は外出時に靴が汚れないように靴の上から履く泥除けとしても用いられてきました。しかし、近年ではデザイン性を重視して制作が進められることにより、普段から履くことができるファッション性の高い履物として定着してきています。

ヒールの高さも様々ですが、ある程度のヒールがあることによって履物として脱げにくくなっているため、やや高めにデザインされているものが多いのが特徴です。

『サンダル』

  • 意味 :生地が足全体を覆わず、かかと部分が開いていて通気性の良い履物。かかと部分に留め具があることが多い。
  • 使い方:足が蒸れなくて気軽に履けるのはサンダルのメリットです。

『サンダル』は「かかと部分が開いていて、生地が足全体を覆わないことで通気性を重視した履物」です。かかと部分に留め具があるものとないものがありますが、どちらもこれに該当します。

特にファッション業界でデザインを重視して制作されたものについては留め具がつけられているのが一般的です。大半のものについてはつま先部分に生地がない設計になっていて、狭義ではそのようなデザインをしているものだけを指します。

しかし、つま先部分の生地があってかかとが開いている『ミュール』も一種として位置づけられているため、必ずしも生地がない場所が限定されるわけではありません。

もともとは足の裏を守るために作られたものであるため、それ以外の部分については簡素に作られているのが基本でした。その点を踏襲した上でデザイン性を高めて生まれてきたのが現代の『サンダル』です。

『パンプス』

  • 意味 :足の甲の部分が大きく開いていて、つま先とかかとの周辺だけが生地に覆われている履物。
  • 使い方:足の美しさを見せるにはパンプスが適しています。

『パンプス』は「足の甲の部分だけが大きく開いていて他は生地に覆われている履物」です。

もともとは舞踏会で踊る女性の足を美しく見せるためにデザインされたという経緯があり、広義には女性向けの舞踏会用の履物を指します。ダンスの邪魔にならないように余計な付属品がなく、ひもやベルトなどは付けられていません。

しかし、デザインを重視して制作されるようになってからは舞踏会用ではないものも多くなり、機能性の向上や飾りとしてひもやベルトがついているものも登場しています。かかとの部分が低くなっていて留め具で固定するようになっているデザインのものがその代表的なものとしてオープンバックパンプスと呼ばれているものです。

ヒール部分についても、もともとはフラットからローヒールのものが多かったのが事実ですが、近年ではハイヒールのものも流通するようになっています。

まとめ

女性の履物として名高い三つを区別できるようになったでしょうか。

  • 『ミュール』・・・爪先部分は覆われていてかかと部分が開いているヒールのある履物
  • 『サンダル』・・・かかと部分が開いていて通気性の高い履物
  • 『パンプス』・・・足の甲が開いていて他は覆われている履物

このように理解すると簡単に見分けることができるでしょう。