『停戦』『休戦』『終戦』の意味の違いと正しい使い分け例

戦闘や戦争が終わるときには『停戦』『休戦』『終戦』という言葉が用いられます。しかし、どれも似たような言葉なので混同してしまいますよね。世界情勢に関するニュースや歴史などでよく耳にするこの3つの言葉の違いはどのようになっているのでしょうか。

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『停戦』

  • 意味 :お互いの指揮官の合意のもと、戦闘を一時停止すること。
  • 使い方:激しく続いていた戦争が一時停戦となった。

「講和条約の締結などの正式な手続きを踏んではいないものの」お互いの指揮官の合意によって、一時的に戦闘行為を停止するという意味です。戦争が激化したとき、また戦争に伴う民間人の被害などが悪化した際に、第三国の仲介によって停戦協定が結ばれ実現する場合もあります。

基本的にこの言葉は、戦争の完全な終結を意味しません。そればかりか戦闘行為が再開されることが前提となっている一面もあります。

停戦期間中は、戦死者や負傷者の収容、捕虜の交換のほかに本格的な休戦、終戦の準備やそのための交渉が行われたりします。約束の期間が過ぎる、もしくは互いの指揮官の間で交わした約束をどちらかが破るようなことがあれば、戦争再開となります。あくまでも「一時的に」戦闘行為を停止するだけです。

「正式な手続きを踏まない」という点と、「一般的に戦闘行為が再開される可能性が高い」という点が特徴となっています。

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『休戦』

  • 意味 :お互いの指揮官の合意のもと、戦闘行為を一時休止すること。
  • 使い方:双方最高司令官の同意により休戦の運びとなった。

停戦と同じく、お互いの指揮官の合意のもとに戦闘を停止するということを意味します。「停戦」との大きな違いは、この言葉は「全般的な戦争の終結」を目的とした際に使われるという事です。「全般的休戦」と「部分的休戦」があり、前者は国の代表もしくは軍の最高司令官の間で、後者は現地軍司令官の間で締結されます。一般的な戦争の終わりをあらわす場合には、停戦ではなくこちらの方が使われます。

ただし、「終戦」とは異なり、争いあっていた両国の国交が元どおりになるわけではありません。ただし、停戦よりも平和的関係が復活しやすいといえます。また、一般的にこちらの方が法律用語として多く用いられます。「数年にわたる長期の停戦」だと言い換えることもできるでしょう。

「停戦とは異なり、戦争を終わらせることを目的としていること」「停戦よりもやや公式的であること」が特徴となっています。

『終戦』

  • 意味 :平和条約を結んで戦争を終結させること。
  • 使い方:ようやく終戦となり国交が回復した。

平和条約などの国際法上の正式な手続きによって戦争を終結させることを意味します。この方法によって戦争が終結する場合、国交を回復することができます。事実上完全な戦争の終結を意味し、停戦中や休戦中などには一つの目標地点だと言えます。特に全般的休戦の次のステップだと考えることができるでしょう。ただし、これを為すために停戦や休戦を挟む必要はありません。

終戦は戦争を完全に終わらせ、国交を回復するために行われます。しかしそれは、必ずしも平和的に戦争が終わることを意味しているわけではありません。特定の拠点が破壊されたり戦争首謀者が死亡したりすることによって戦争をする必要がなくなる場合や、戦争を行っているどちらかが降伏した場合でも終戦という言葉が使われます。

休戦とは異なり、「完全に戦争が終結すること」「国交が回復すること」「片方の敗北によって行われる可能性があること」が特徴となっています。

まとめ

以上今回は『停戦』『休戦』『終戦』の意味の違いについて説明しました。

  • 『停戦』:一時的に戦争をやめること。再開される可能性が高い。
  • 『休戦』:停戦よりも公式的な取り決めのもと長期間にわたり戦争をやめること。一般的な戦争の終わりをあらわす。
  • 『終戦』:完全な戦争の終結を意味し、国交も回復する。

これを機会に混同しがちなこの3つの言葉を使い分けていきましょう。

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