間違って使ってない?『同居』と『同棲』の違いと使い分け例

意味の違い

恋人や友人と一緒に1つ屋根のしたで生活を営むを、同居・・いや、同棲・・どちらでも同じことかな?

いえいえ、きちんと違いがあります。人前で恥ずかしい思いをしない為に、この2つの紛らわしい言葉を正確に知ってください。

『同居』

  • 意味 :「戸籍の上で血縁関係にある人物同士」が同じ家で一緒に生活を営むこと
  • 使い方:実の両親と同居しています

『同居』とは「同じ家屋(敷地)で家族が一緒に生活すること」を意味します。ポイントは、親に限らず、男女であっても、戸籍上正式に血縁関係にある人同士(夫婦)が一緒に住むことです。『同居』=『親族と一緒に同じ家で生活する」と覚えます。

父親、母親、子供のように身近な存在だけでなく、一瞬聞いただけでは、一体どういう関係性か理解するのも難しいくらい、遠い遠い親戚でも、実際に血縁関係があるのであれば、あなたから見て父親、母親などの「一等親」と呼ばれる一番身近な親族と全く同じ扱いになります。

戸建て住宅、マンション、アパート、持ち家でも賃貸でも同じです。1つ屋根のした、と言っても、多くの世帯が入居するマンションなどは、当然世帯別の居住空間を指して言います。ひと昔前は、親族以外が一緒に1つ屋根のしたで生活するケースは殆どなかった為、この言葉しか知らないという年代層もあります。

『同棲』

  • 意味 :「戸籍の上では他人同士の男女」が同じ家で一緒に生活を営むこと
  • 使い方:彼女と同棲しています

『同棲』とは「恋人同士である男女が一緒に1つの家屋(敷地)で生活すること」を意味します。ポイントは恋人でなくてもいいのですが、2人の関係性より1人の男性と1人の女性が暮らすという点です。

一般的に恋人関係にある男女が一緒に住むケースが一番多いので、多くの人が未婚の男女が一緒に生活すること、と認識しています。1週間に1日だけ彼氏(彼女)が泊まりに来るという場合は、1人暮らしの家に遊びに来たというのが正解です。

あくまで戸籍の上で他人の男女が2人で生活している、という状況を指して言う言葉です。同じ2人でも仲良し男性同士、女性同士の場合は、新たな言葉ですが「ルームシェア」という呼び方をします。

他にも、婚姻関係のない男女と、その親族の誰かが一緒に生活している場合、「同棲」している自宅に間借りしている、とか一緒に住まわせてもらっている、などと正確に説明しようとすると長い話になります。

『同居』と『同棲』の使い分け例

『同居』と『同棲』の正確な違いが分かったところで、どのように使い分けるか確認しておきましょう。

兄と同居している・・・実の兄でも義理の兄でも、戸籍上の血縁関係のある男性と一緒に生活している、ということです。
兄は同棲している・・・自分の兄が、未だ戸籍を入れていない彼女と一緒に生活している、ということです。

両方とも血縁関係のある兄の説明ですが、兄と同居という記載から、親戚関係の人と住んでいるんだな、と分かります。兄は同棲していると表現が変わると、意味が大きく異なり、彼女がいて、未だ夫婦にはなっていない(入籍していない)けれど、2人で生活しているんだな、と解釈します。

賃貸住宅に入居を希望する時、仲介業者となる不動産会社や大家さんが、同棲というと他人同士の入居だな、と思う事もあります。他人同士の入居は断る賃貸住宅も少なからず存在します。結婚しているのであれば「夫婦で同居します、入居時の段階で夫婦2人暮らしです」と伝える必要があります。ルールが存在する以上、安心して契約できると良いですね。

まとめ

『同居』と『同棲』の意味の違いと解釈、使い方を解説しました。

  • 『同居』・・・血縁関係のある親戚と一緒に同じ家で生活すること
  • 『同棲』・・・未婚の男女(多くが恋愛関係にあるカップル)が一緒に同じ家で生活をすること

正確に理解できましたか?是非参考にして使ってください!