一緒じゃないの?『ぜんざい』と『おしるこ』の違いを確認

意味の違い

寒ーい冬に大活躍のメニュー『ぜんざい』と『おしるこ』の違いについて、いくつかの説の中から有力なものをピックアップしてみました。違いを調べるときの参考にどうぞ。

まずは辞書で調べてみた!

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goo辞書によると、『ぜんざい』と『おしるこ』の定義は以下のとおり。

  • ぜんざい【善哉】:善哉餅のこと。関西ではつぶしあんの汁粉。関東では餅に濃いあんをかけたもの。
  • おしるこ【汁粉】:小豆あんを汁状にし砂糖を加えて煮たものに焼き餅 (もち) や白玉団子などを入れた食物。

ちょっとややこしいですが、「ぜんざい」の定義は関西と関東では異なるようです。また、「ぜんざいとおしるこの違いはココ!」のような明確な違いはなく、一目で判断するのは難しい模様。表にまとめて違いを確認する方法が一番手っ取り早いように感じました。

『ぜんざい』と『おしるこ』の違い

「表で確認する方がわかりやすい」ということで、『ぜんざい』と『おしるこ』を表にまとめてみました。

関西関東
 汁気あり 粒あん
105188
 ぜんざい おしるこ
(田舎汁粉)
 こしあん
おしるこ
 おしるこ おしるこ
(御膳汁粉)
 汁気なし 亀山
亀山

[出典:www.hankyu.co.jp]
 ぜんざい
亀山

[出典:www.hankyu.co.jp]

『ぜんざい』か『おしるこ』を見分ける際には、汁気のあるなしがとても重要です。

関東では、汁気があるものを『おしるこ』、汁気がないものを『ぜんざい』と呼びます。また、おしるこの中でも粒あんを使ったものを「田舎汁粉」、こしあんを使ったものを「御膳汁粉」と呼ぶこともあります。

関西では、汁気があるものが『ぜんざい』と『おしるこ』に分かれ、汁気がないものを『亀山』と呼んでいます。関西では、粒あんを使ったものを「ぜんざい」、こしあんを使ったものを「おしるこ」と呼びます。

粒あんとこしあんの違いは見た目の粒の大きさです。粒あんは小豆が潰れておらず、しっかりと原型をとどめています。それに対し、こしあんはスープのようになめらかです。

見分け方のポイントまとめ(関西)

関西地方における『ぜんざい』と『おしるこ』の見分け方のポイントは以下の通りです。

  • 粒あん(汁気あり)・・・ぜんざい
  • こしあん(汁気あり)・・・おしるこ
  • 汁気なし・・・亀山

関西では、汁気のあるなし・小豆の種類で見分けることができます。

見分け方のポイントまとめ(関東)

関東地方における『ぜんざい』と『おしるこ』の見分け方のポイントは以下の通りです。

  • 粒あん(汁気あり)・・・おしるこ(田舎汁粉)
  • こしあん(汁気あり)・・・おしるこ(御膳汁粉)
  • 汁気なし・・・ぜんざい

関東では、汁気のあるなしで『ぜんざい』と『おしるこ』を見分けることができます。

こしあんで作った汁気があるものは東西共通で『おしるこ』なので、「スープのような汁は絶対おしるこ」「ぜんざいは東西で異なる」と覚えておくと良いでしょう。