ちゃんと使い分けできてる?!『収入』と『所得』の違いは?

ちゃんと使い分けできてる?!『収入』と『所得』の違いは? 雑学系

労働の対価として手元に入ってくるお金のことを表す「収入」と「所得」の使い分けはできていますか?異なる意味を持つ2つの言葉ですが、同じものとして使用している方も多いでしょう。本記事では【収入 所得 違い】用語・言葉や意味の違いや、一般的な違いについて紹介しています。内容の理解を深めたい場合は、この記事の【収入 所得 違い】使い分けとは?についても是非参考にしてみてください。

【収入 所得 違い】用語・言葉や意味の違いは?

収入と所得の意味は異なりますが、さまざまな違いを理解した上で使用していますか?大まかには理解しているつもりでも、詳しくは分からない場合もあるでしょう。【収入 所得 違い】収入と所得の違いは?について紹介します。

【収入 所得 違い】収入と所得の用語について

両方とも所得税法の用語である「収入」と「所得」ですが、一見似ているようで異なるものです。収入と所得の違いをまとめているので、しっかりと区別して考えてください。

 収入所得
読み方しゅうにゅうしょとく
用語給与や賞与などの入ってきたお金を単純に合計した金額を示している用語収入から必要経費を差し引いた金額を示す用語
意味金銭や物品を収め入れて自分の所有とする得たものや入ってきた金品・物品

※2つの用語が指し示す金額は異なり、基本的に「収入」よりも「所得」が少ない金額になります。

【収入 所得 違い】言葉や意味の違いについて

「収入」と「所得」はそれぞれ明確な定義があり、取り違えると税金の計算に支障が出るので、正しく使い分けられるようにする必要があります。収入と所得は所得税法上の用語ですが、使い分けで重要なのは課税対象となる所得。国が単純に「収入」に対して課税を行うと、国民の多くが現状よりも高額な税金を支払わなくてはならないので、必要経費を「収入」から差し引くことが認められています。納税者は確定申告で収入を申告するのではなく、所得を申告してください。収入と所得の使い方を理解しておけば、税額の計算や節税などにつなげる意味において役立ちます。

【収入 所得 違い】用例・例文について

収入と 所得の用例・例文について一覧にしているので、言葉の意味や違いを理解した上で活用しましょう。

用例例文
・君は何しろ月給のほかに原稿料もはいるんだから、莫大の収入を占めているんでしょう。(芥川龍之介 『十円札』) ・数理に関する彼の所得は学校の教程などとは無関係に驚くべき速度で増大した。(寺田寅彦 『アインシュタイン』)・結婚相手の学歴や収入を気にしている女性が多い ・同じ職種においても待遇によって所得の格差が甚だしい ・個人の所得に対して課されるのが国税である

【収入 所得 違い】収入と所得の一般的な違い

「収入」「所得」の用語・例文について紹介しましたが、一般的な違いもまとめているので参考にしてください。

収入
自営業売上金額
会社員 パート アルバイト給与や賞与の合計金額であり、現物支給や経済的な利益になるものも、収入に含まれることがある ・会社の商品を無償で受け取る ・会社が所有する土地や建物を低価格で借りる ・会社から金銭を無利息で借りる など
所得
収入を得るために必要となった経費を取り除いた金額
会社員・必要経費の特定が難しく、収入に応じた必要経費として「給与所得控除」が事前に決められている ・「収入」から「給与所得控除」を差し引いたものが「所得」であり、「手取り」とも言われている

【収入 所得 違い】使い分けとは?

会社員が「収入」と「所得」を使い分ける場合は「源泉徴収票」を見るのが簡単です。

収入所得
「支払い金額」欄に記載「給与所得控除後の金額」欄に記載

「収入」と「所得」を使用する対象は以下の通りです。

  • 事業者としての売上
  • 株や投資信託からの利益
  • 退職金や厚生年金などの一時金
  • 資産の譲渡
  • 年金の受け取り

必要経費や控除額が発生している場合は「収入」と「所得」の金額が異なるので気をつけてください。日常的に収入と所得の違いを意識して、一緒に扱わないようにしましょう。

まとめ

【収入 所得 違い】用語・言葉や意味の違いや、一般的な違い・使い分けについて紹介しました。収入の用語は給与や賞与などの入ってきたお金を合計した金額を示し、所得は収入から必要経費を差し引いた金額を示します。収入と所得の意味を知り、納税者は確定申告で「収入」ではなく「所得」を申告してください。会社員が「収入」と「所得」を使い分ける場合は「源泉徴収票」を見るのが簡単であり、違いをしっかりと理解して生活に役立てましょう。