正しく使えてる?『中央値』と『平均値』の違いは?使い分け方も紹介

正しく使えてる?『中央値』と『平均値』の違いは?使い分け方も紹介 雑学系

データの基本的な分析方法として重要な平均値と中央値ですが、正しい使い方をご存知でしょうか?用語の意味や違いの理解不足により、それぞれの値を見てもよくわからない人がいるようですね。

そこで今回は中央値と平均値の使い分けや違い、中央値の知名度が低い理由について調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。

中央値と平均値の使い分けは?

中央値と平均値を使い分けることは、データを分析する際に重要です。2つを上手く使うことにより、日常生活に役立てましょう。中央値と平均値の活用シーンについて、紹介していきます。

中央値の活用シーン

中央値の活用シーンを知ることは、中央値と平均値を使い分ける上で大切です。中央値は平均値とは逆で外れ値が多かったり、値がばらついていたりするデータの真ん中を調べる際に適しています。

格差が大きい社会での統計や、さまざまな属性の人などから収集したデータを分析するシーンで役立つでしょう。1つの値がデータ全体の中でどの位置になるかを把握したい場合は、平均値を使うよりも中央値の方が向いています。

平均値の活用シーン

中央値と平均値を使い分ける際に、平均値の活用シーンを把握することが重要です。平均値は、外れ値が出にくいデータの中央を調べる場合に向いています。平均周辺にデータが集まっている身長や、習熟度別にクラス内で行われたテストの結果などが最適です。

ある一定の属性時間の経過と一緒に、どのようにデータが推移するかを確認するなら、含まれる全ての値を反映する平均値を比較すると良いでしょう。

中央値と平均値の違いは?

中央値と平均値の違いについて気になりませんか?両者の違いを知ることにより、さまざまなデータ分析がしやすくなります。中央値と平均値の違いについて、1つずつ見ていきましょう。

中央値

中央値は、データセットを小さい順に並べた際の真ん中に位置する値のことです。データの分布傾向を示す重要な指標であり、理解を深める必要があります。データの個数が奇数の場合、真ん中になるものが中央値。偶数の場合は、真ん中になる2つの数値の平均が中央値です。

中央値は平均値に比べ、極端に離れた値の影響を受けにくい特徴があります。データセット内の典型的な値を反映するので、実際の分布を理解しやすいでしょう。極端な値が含まれていれば影響を緩和する性質があり、データセットの中心的傾向を把握するのに最適です。

平均値

全数値を合計し、データの個数で割ることで求められるのが平均値。各データの平均的な値を示す統計指標を導き出すため、覚えておきましょう。数字が多いデータセットの場合、個々のデータポイントよりも全体の平均を把握することが大切です。

学生の成績や企業の売上などの集計時に、平均値はデータの一般的な特性や傾向を理解する上で重要な役割を果たします。多くの分野で意思決定支援ツールとして機能するため、データの平均値を理解するようにしましょう。

中央値の知名度が低い理由

中央値の知名度が低い理由は、平均値の方が単純に求められることにより、使う機会が増えたからです。中央値を求めるにはデータを昇順または降順に並べる必要があり、表計算ソフトのExcelが普及するまでは非常に手間がかかっていました。

中央値は分布が偏っているデータや外れ値が多い場合に重要ですが、一般的な統計や日常生活では平均値が主に使われるため、認識されにくかったことが原因と言えます。

まとめ

今回の記事では、中央値と平均値の使い分けや違い、中央値の知名度が低い理由についてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

中央値は真ん中の値・平均値は全体のバランスであることに驚きましたが、それぞれの特性が発揮できるシーンで活用すると便利なようですね。中央値と平均値の違いを理解した上で、日常生活に役立てましょう!