どう見分ける?!『海藻』と『海草』の違いを3分で解決

”かいそう”という読み方でどちらも海に関わる植物として知られているのが『海藻』と『海草』です。サラダの名前としてもよく用いられていますが、どちらを使うかによって明らかな違いが生じるものなのでしょうか。

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『海藻』

  • 意味:海に生息している藻類。
  • 使い方:海藻には食用として養殖されているものも多い。

『海藻』は「海域で生育している藻類」を指している言葉です。

藻類には淡水性のものと海水性のものがいますが、そのうちで海水性のものが該当します。ただし、個体として小さなプランクトンなどは除外して、肉眼で観察可能な大きさのものというのが一般的な理解です。種類としてはワカメやコンブなどの褐藻類、テングサやアオクサノリなどの紅藻類、アオノリやアオサなどの緑藻類があります。

広く”かいそう”として食用に用いられているものは『海草』ではなく『海藻』です。ただし、食用ではないものもあるので全てが食べ物として食卓に上ってくるものではありません。工業原料として用いられているものも多く存在し、現代社会にとって欠かせない種類が多いのが特徴です。社会で大量に使用されているものについては養殖によって生産されているものも少なくありません。肥料が制限要因になっているのが通常であるため、比較的養殖が行いやすいことから大量生産も行われています。

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『海草』

  • 意味:海に生息している種子植物。
  • 使い方:絶滅危惧種になっている海草を見かけることができた。

『海草』は「海域で生育している種子植物」を指します。

『海藻』のように不定形ではなく、明確な形で根、茎、葉の区別があるのが特徴です。見た目にも陸上に生息している種子植物と変わらないものもあり、海の中で生息していなければ違いがわからないということも珍しくありません。基本的には多年性の単子葉植物となっていて、花を咲かせて種子を作ることにより増えるという点でも陸上の植物と同じです。

種類としてはアマモ科、ベニアマモ科、イトクズモ科、カワツルモ科、トチカガミ科などが知られており、国内にも数多くの種類が生息しています。しかし、日本では個体数が減少しているものが多く、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されているものがほとんどです。そのため、自然の中に見つけることはできますが、探そうと思って海に潜ってみないと見つけられないこともよくあります。基本的には食用ではないことから食卓に上ることはありません。

『海藻』と『海草』の使い分け例

『海藻』と『海草』は同じように海に生息していても植物としての分類が違います。

『ダイビングをして海藻を見つけた』というときには藻類を見つけたということになります。それに対して「ダイビングをして海草を見つけた」というと種子植物を見つけたことになるのが違いです。

一方、「海藻サラダを注文した」というのは正しいですが、「海草サラダ」は本来は正しくありません。『海藻』には食用のものが多数ありますが、『海草』は食用ではないからです。ただし、通例として『海草』を海由来の植物全体を指すと解釈して「海草サラダ」と表記することもあります。

また「海に潜って海藻を取ってきた」というのは藻類を取ってはならない場所でなければそれほど問題にはなりません。しかし、「海に潜って海草を取ってきた」というのは問題になる可能性が高いでしょう。日本に生息している『海草』の多くは絶滅危惧種になっているからです。

このように、種類が違うことから漢字を一文字置き換えただけでも相手に伝わる内容がはっきりと変わります。よく目にする”かいそう”は『海藻』ということを念頭に置いて使い分けられるようにすることが大切なのです。

まとめ

『海藻』と『海草』は同じ”かいそう”という読み方であっても違いがあります。『海藻』は海に生息する藻類、『海草』は海に生息する種子植物です。食用になっているのは『海藻』の方だということも知っておくと良いでしょう。

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