正しく使えてる?「賭ける」と「懸ける」の違いについて

正しく使えてる?「賭ける」と「懸ける」の違いについて 雑学系

「賭ける」と「懸ける」は日本語においてよく使われる言葉ですが、どちらもリスクを負って何かを勝ち取るために使われる言葉で非常に似ています。しかし意味が全く同じ訳ではなく、目的や使い方に違いがあり、混乱してしまう方も多いのではないでしょうか?この記事では、両者の違いについて詳しく解説していきます。

賭ける

意味 : 勝負事などで、勝った者・当たった者などが取る約束で金品などを出すこと。

使い方  : 今夜サッカー日本代表の試合に賭ける

まず、「賭ける」は、お金や物事に対してリスクを取って勝つことを目的とした行為を表します。つまり、賭けることは、勝つか負けるかの確率があることを意味します。例えば、日本円をオンラインカジノで賭ける、競馬で馬券を買う、スポーツの試合結果を予想して物などを賭けるなどが「賭ける」の例です。

懸ける

意味 : 物事や自分自身の将来に対して、努力やリスクを取って挑戦すること

使い方  : 次の試合に懸けて必死に練習をする

一方「懸ける」は、何かを得るために努力やリスクを取ることを表します。つまり、「懸ける」ことは、自分が望む結果を得るために何かをリスクにかけるということです。例えば、試験に合格するために勉強に励む、恋愛に進展をもたらすために告白する、会社を設立するために借金をすることなどが「懸ける」の例です。

「賭ける」と「懸ける」具体的な違いは?

「賭ける」と「懸ける」の違いは、リスクを取る目的にあります。「賭ける」は、リスクを取って景品などを勝ち取ることが目的であり、勝つか負けるかの確率があることを示します。「懸ける」は、何かを得るためにリスクを取ることが目的であり、自分が望む結果を得るためにリスクを負うことを示します。

「賭ける」は、主にお金や物事に関するリスクを取る場合に用いられますが、「懸ける」は、人生や仕事など様々な分野で使用されることができます。例えば、スポーツ選手が大会で勝利を目指して努力することも「懸ける」の例と言えます。

「賭ける」と「懸ける」の使い分けには、注意が必要です。例えば「命を賭けて戦う」という表現がありますが、これは「懸ける」と言うべきです。戦うことで何かを得ようとしているからです。また「将来の成功に賭ける」という表現も、「懸ける」と言うべきです。なぜなら、成功を得るために努力やリスクを取ることが目的であり、勝ち負けがあるわけではありません。

一方、「賭ける」は勝つか負けるかが明確な目的であり、その結果によって得るものが決まっている場合に用いられるため、「お金を賭けてカジノで勝負する」という表現は「賭ける」の適切な使い方です。

まとめ

「賭ける」と「懸ける」は、リスクを取る目的に違いがあります。「賭ける」は、勝つか負けるかが明確な目的であり、お金や物事に関するリスクを取る場合に用いられます。「懸ける」は、自分が望む結果を得るために努力やリスクを取ることが目的であり、人生や仕事など様々な分野で使用されます。正確に使い分けることで、より的確な表現ができるようになります。