ビジネスシーンでよく耳にする言葉「及び」と「並びに」ですが、正しい使い方をご存知でしょうか?日常の会話よりも、仕事の場面で用いられることが多いので意味や使い方を理解したい人がいるようですね。
そこで今回は、及びと並びにの違いや使い分けについて調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
このページの目次
及びと並びにの違いや意味は?
及びと並びにの違いや意味が気になりませんか?それぞれの違いを知ることにより、日常やビジネスの場面で役立ちます。2つの違いや意味について、1つずつ見ていきましょう。
及びと並びにの違い
及びと並びにの違いは、以下のとおりです。
- 及び:複数の物事を並列したり別の事柄を付け加えたりする言葉
- 並びに:前後2つの事柄をつなぐ言葉
及びを置き換えれば「と・も・そして」で、例を挙げると「ケーキ及びタルト」と表現できます。意味は「ケーキとタルト」「ケーキもタルトも」「ケーキ、そしてタルトも」です。
並びには「と・また」に置き換えられ、及びとは違うことを把握しましょう。前後の言葉は異なるレベルや種類であり、ケーキとおかきの場合は洋菓子と和菓子に区分できるので「ケーキ並びにおかき」と表現できます。
及びと並びにの意味
及びと並びにの意味は、以下のとおりです。
- 及び:複数の事柄を並列する際に用いる接続詞で英語のandに相当する
- 並びに:及びと同じ意味であり法律文書では厳密に使い分けられる
A及びBは「AとBの両方」や「AとBはいずれも」の意味になります。及びは下位、並びには上位のカテゴリーを並べるときに用いられるため、認識しておきましょう。
及びと並びにの使い分けは?
及びと並びにの使い分けを確認することにより、日常や仕事の場面で役立ちます。使い分けるシーンで、スムーズに対応できることが大切です。日常・法律の及びと並びにの使い分けについて、紹介します。
日常の及びと並びにの使い分け
及びと並びにの使い分けは、以下のとおりです。
- 及び:前後の言葉のレベルや種類が同じ場合
- 並びに:前後の言葉のレベルや種類が異なる場合
例えば「ケーキ・タルト・おかき・わらび餅」の言葉を区分するとします。ケーキとタルトは洋菓子、おかきとわらび餅は和菓子のグループに属するため「ケーキ及びタルト、並びにおかき及びわらび餅」と表現可能です。
及びと並びには両者とも複数の言葉をつなぐ役割を持っていますが、内容によって使い分けるようにしましょう。
法律の及びと並びにの使い分け
法律の及びと並びにを使い分ける際は、公用文・公文書における厳密なルールがあります。法律においては、並びにを単独で使用することはできません。並列された「AとB」の言葉を接続する場合に、「A並びにB」と表現しないように注意しましょう。
並びには及びと併用して使用するので「A及びB並びにC」と表現できます。日常で同じようなニュアンスで使用される「又は」や「若しく」は、法令用語の上で厳格に使い分けます。
又はと若しくはの使い分け
又はと若しくはの使い分けは、日常用語で選択的な事柄を並べる場合に使用可能です。法令では最初に又はが使われ「羊かん、どら焼き又はおはぎ」と表現します。小さなレベルの選択すべき事柄が出てきた場合に「若しくは」を使用。
例は「羊かん若しくはどら焼き又はプリン若しくはケーキ」「羊かん、どら焼き若しくはおはぎ又はプリン、ケーキ若しくはタルト」になるので、参考にしてください。
まとめ
今回の記事では、及びと並びにの違いを中心に使い分けをご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?及びと並びにの意味は同じニュアンスで使われることに驚きましたが、前後の言葉のレベルや種類が同じか違うかによって使い分けられるようですね。日常やビジネスなどのシーンに合わせて及びと並びにを上手く使い分けましょう!