2014年も残すところあと2ヶ月となりました。
年をとる度に1年があっという間に感じます。
今年も本当にあっという間にもう11月です。
この調子じゃ気づいたら2015年…
ってことになりそうです。
ってことで新年のためにそろそろ
おせち料理のことを考えないといけませんね。
みなさんは、2015年のおせち料理はどうされますか??
最近は、インターネットで予約をすると、
職人さんが丁寧に作ってくれた
おせち料理が元旦に家に届くそうですよ??
宅配おせち料理専門のお店もあったりして
一昔前とは大きく変わりましたね。
昔は正月となると、
どこのお店も閉まっていましたし、
今ほど核家族化が進行していなかったので、
正月=「おせち料理」という感じでしたけど、
今は正月から営業しているお店もたくさんありますし、
宅配おせちのサービスなんかもあるので、
おせち料理を一から用意する家庭も
減ってきているのではないでしょうか。
ところで、おせち料理って
どうしておせち料理っていうのか
知っていますか??
また、おせち料理にはさまざまな
種類の具材が入っていますが、
それぞれの意味は分かりますか??
今回はそのような点について
書いていきたいと思います。
おせち料理とは??
「おせち」という単語を検索してみると、
「お節」や「御節」という漢字が出てきます。
「お」は丁寧語です。
「節」は暦上の節句(節供)を指します。
なので、御節料理(おせちりょうり)とは、
元来、節句の日に食べられていた料理なんですね。
節句と言いますと、中国から伝わったとされる
五節句の行事のことで、
1月1日 元旦
3月3日 ひな祭り
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕
9月9日 重陽(ちょうよう)
がそれにあたります。ですので、
もともとはこの五節句の祝儀料理のことを
「おせち料理」と呼んでいましたが、
江戸時代の頃から、節句の中でも最も重要とされる
正月に作られる正月料理のことを
「おせち料理」と呼ぶようになりました。
おせち料理の意味
さて、おせち料理と言いますと、
何段にも積み重ねられた重箱に何種類もの
料理が詰められているというイメージですよね??
当たり前とされているそのイメージや、
中に入っている料理にも実は意味があったんです。
おせち料理が重箱に入っている理由としては、
めでたさを「重ねる」
という縁起をかついだものとなっています。
また重箱の色は正式には、
外側を黒塗り、内側を朱塗りとしています。
段の数については諸説あり、
春夏秋冬を表す四段重もしくは、
四段重に土用を表す五の重を加えた五段重が
正式であるとされています。
現代では核家族化が進み、
五段もあると食べきれないということから、
三段重や二段重のものも増えてきています。
それぞれの段については、中身と合わせて
紹介していきますね。
一の重 祝い肴
一の重の基本は、品数を奇数にするということであり、
祝い肴三種を入れる場合が多いのですが、
その祝い肴三種は、
関東では、黒豆、数の子、田作りの三種、
関西では、黒豆、数の子、たたきごぼう
となり、地域によって若干の違いがみられます。
関東風おせちや関西風おせちといわれる
理由はこの違いからきているのでしょうね。
黒豆
黒という色は、古くから厄除けの色とされており、
黒く日焼けするほどマメに働けるようにと、
無病息災を願ったものとなっています。
数の子
数の子はニシンの卵で数が多いことから、
ニシンは二親に例えられ、
父と母の二人の親から、多くの子供が産まれますようにと
子孫繁栄を願ったものとなっています。
田作り
田作りの材料であるカタクチイワシはその昔、
田んぼの肥料に使われており、
豊作にはかかせない肥料だったようです。
そのことから、カタクチイワシは
田を作る材料として、田作りと呼ばれ、
豊作を願ったものとなっています。
たたきごぼう
関西では田作りの代わりに
たたきごぼうが使われますが、
その意味は田作りと同じで
豊作を願っています。
その理由はごぼうの形が、
豊作の象徴を表す鳥である瑞鳥(たんちょう)に
似ていることからだと言われています。
またごぼうの黒は厄除けの意味もあり、
ごぼうのように地中に深く根を張るように
安定した暮らしを送れるようにと、
無病息災を願ったものとなります。
二の重 口取り
二の重には口取りが入りますが、
四段重の場合は一の重に合わせて入れられます。
紅白かまぼこ
紅白かまぼこの
赤は魔除け、白は清浄を意味しており、
紅白は昔から縁起がよいとされています。
また、形状が初日の出に似ていることから、
おせち料理にぴったりだとされています。
紅白まんじゅうや紅白もちなど、
お祝いごとの時に今でもよく使われますよね。
伊達巻
伊達巻はその形が巻物に似ていることから、
文化・学問・教養を養えますようにという
願いが込められています。
栗きんとん
栗は「勝ち」を意味し、
「きんとん」は金色の団子を意味することから、
金運成就を願ったものとなります。
三の重 焼き物
三の重には酢の物や焼き物を入れます。
紅白なます
大根と人参を使って紅白を表現しており、
縁起が良いとされています。
すばす
すばすとは、レンコンの酢の物のことで、
多くの穴があるレンコンは、
将来多くの道があり、見通しがきいている
ということを願っています。
鰤(ぶり)の焼き物
ぶりは出世魚であることから、
出世を祈願したものとされています。
鯛の(たい)の焼き物
タイは「めでたい」のタイですね。
結婚式でもよく登場します。
海老の焼き物
海老はひげが長く、腰が曲がっていることから
ご老人を連想し、長寿を祈願しています。
また海老は成長の過程で
脱皮を繰り返すことから、
出世を願ったものとなります。
伊勢海老や車海老を用います。
鰻(うなぎ)の焼き物
最近では、おせち料理に
うなぎを入れることも増えてきており、
うなぎ登りという言葉から、
出世を祈願したものとなります。
与の重 煮しめ
四段目においては、
四がし(死)を連想させることから、
与の重(よのじゅう)と呼ばれています。
与の重には煮しめや山の幸の煮物が使われます。
煮しめに使われる材料それぞれに意味があります。
昆布巻
こぶ=喜ぶを連想させ縁起がいいとされています。
こぶ=子生とあて、子孫繁栄も願っています。
また、昆布巻は伊達巻と同じく巻物をイメージさせ、
文化・学問・教養を象徴しています。
しいたけ
しいたけは武士がかぶっていた笠に見立てられ、
武家社会の名残からきています。
豆腐
豆腐も武家社会の名残からきており、
焼いた豆腐を楯に見立てています。
こんにゃく
ねじって作られた手綱こんにゃくは、
その名の通り手綱に見立てられ、
武家社会の名残を色濃く残しています。
また手綱には結び目があることから、
縁結びを願ったものとなっています。
くわい
くわいは最初に大きな芽が出ることから、
出世を祈願したり、めでたいとされています。
また、「くわ」は昔、
「か」と発音されていたので、
「くわい」=「かい」=「快」となり、
一年を快くすごせるようにと願われています。
花レンコン
前述した見通しがきくということのほか、
花の後に身を結ぶという意味が込められています。
里芋
里芋は親芋から小芋がたくさん育つことから、
子宝を祈願しています。
また、親芋が大きいことから、
カシラ(頭)になることを願っています。
人参
赤い人参は縁起の良いものとされ、
通常五角形の梅の花びらがたに彩られます。
そのことから、
梅花にんじんと呼ばれることもあります。
いかがでしたか??
おせち料理には、
食べる時期や、入れ物、具材にいたるまで
さまざまな由来があることがわかりますね!
こういった日本古来からの文化を知ると
これからはよりいっそう、
おせち料理を楽しむことができますね。
それでは最後に
・おせち料理は英語で何て言うの??
・おせち動画
を紹介させていただいて、
締めくくらせて頂きたいと思います。
最後までお読みくださり
ありがとうございました!!
おせち料理は英語で何と言う??
おせち料理は日本の伝統的な料理ですので、
英語では色々な言い回しがあります。
まずはこちら。
Special dishes prepared for the New Year
直訳すると、
新年のために用意された特別な食べ物
となります。
続いては、
food served during the New Year’s Holidays
正月休みの間に出される食べ物、ですね。
どちらもとても長くいいづらいので
単に、Osechiと言ってもいいようです。
おせち動画
おせちの盛り付け手順紹介の動画になります。
盛り付けの参考にされてみてくださいね♪