違いは角だった?!『トナカイ』と『鹿』の違いをサクッと解決

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トナカイと鹿といえば、誰でもすぐに立派な角を生やした四足動物を思い浮かべるでしょう。

トナカイは、サンタクロースの橇を引く動物としてあまりにも有名ですし、日本では奈良公園の鹿は言うまでもなく、山里でばったり遭遇することも珍しくないという、お互いに外見もよく似た親しみ深い動物ですね。

でも改めて「じゃあどこが違うの」と問われれば、困ってしまう人も多いはず。実は両者の違いはその角にあったのです。

『トナカイ』

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トナカイは、哺乳類綱鯨偶蹄目シカ科トナカイ属の一種で、アメリカ合衆国アラスカ州、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ロシアの北極圏周辺に広く生息しています。

シカ科の動物の中でもトナカイ属はこの一種だけで、寒冷な気候を生き延びるため、体は保温性に優れた厚い体毛に覆われ、平べったい蹄は積雪の上を容易に移動することができるという特長を備えています。

食べ物は草や葉、小動物や昆虫など。環境の厳しい冬場には、雪の下に生えている苔などを食べます。

 

しかし、かれらが決定的に違うのは、他のシカ科の動物が雄だけに角が生えるのに対して、彼らだけは雄、雌ともに角を生やすこと。

角の生える時期にも違いがあり、雄の角は春に生えて秋から冬に抜け落ち、雌の角は冬に生えて春から夏に抜け落ちます。つまり一年を通して、雄雌のどちらかが角をたくわえていることになります。

一般に、牡鹿が角を生やすのは、繁殖期に他の雄と戦って雌を獲得したり、あるいは天敵から家族を守ったりするためですが、彼らの場合は過酷な冬を生き延びて子育てをするために、雌が角で雪を掘って餌を探さなければならないからです。

 

ちなみに人間との関わりあいは深く、北欧を含むユーラシア大陸北部では古くから家畜化され、乳用、食肉用、毛皮用として飼育されてきました。馬の代わりに人を乗せた橇を引いたり荷物を運んだりというのも一般的でした。

このような歴史から、ホワイトクリスマスに鈴を鳴らしながらサンタクロースを乗せた橇を引くという、親しみのあるキャラクターが生まれたのでしょうね。

『鹿』

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鹿は、広い意味では鯨偶蹄目シカ科の属する哺乳類の総称です。トナカイもこの仲間で、全世界に16属36種が生息しています。しかし、私たち日本人が「鹿」という場合は、シカ科シカ属の日本ジカを指しています。

彼らは奈良公園を筆頭とする観光地で飼われているものを除けば、日本全土に野生で生息し、その旺盛な繁殖力もあって年々増加する傾向にあります。草食性なので、畑の作物を食い荒らして害獣扱いされることもあります。

もちろん人の役に立っている一面もあります。その肉は柔らかくおいしいので食用にされますし、皮は滑らかで肌触りもよく、手袋や靴、ソファーの皮に加工されたりしています。

また、前述のとおり雄だけに生える角は、毎年生え変わることもあって、古来より民間療法の薬としても重宝されてきました。

 

しかし、日本ジカはなぜかトナカイのようにあからさまに家畜化されたりこき使われたりすることもなく、野生のまま自然の中で自由に生きているようにも見受けられます。

これは、日本人が古来より彼らを神格化してきた一面があったからかもしれません。彼らは古事記にも登場し、奈良時代には神の使いとして大切に扱われていたこともありました。

 

また戦国時代の武将の兜には、必勝祈願として鹿の角を意匠したものがありますし、昔話や民間伝承にも多く登場します。

トナカイの場合と同じように、日本人も彼らには親しみを持っているのは間違いないとしても、その心の中には少しだけ別のものが混じっているのかもしれません。

たとえば山里でばったり出会った時に、じっと見つめられると目が離せなくなるような、畏敬の念に近い感情が。

まとめ

さて、トナカイと鹿とで決定的に違うものは、角の生え方であることがわかりました。

ほかの鹿たちが雄だけ角を生やすのに対して、トナカイのみが雄雌とも角が生え、厳しい自然を生き抜いているのです。

とはいっても、大自然の中で、あるいは人間とも多少関わりながらたくましく生きる彼らには、それぞれのドラマがあるのでしょうね。

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