子どもから大人まで、みんなが大好きな『ジェラート』と『アイス』の違いをご存知でしょうか?同じようなデザートなのに、さまざまな呼び方のスイーツがあるため混乱を招きますよね。
そこで今回は、ジェラートとアイスの違いや賞味期限の異なる点について調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
このページの目次
ジェラートとアイスの違いとは?
ジェラートとアイスの違いは、以下のとおりです。
- 乳脂肪分の分量
- 植物油脂の有無
- 空気の含有量
- 保管温度
ジェラートとアイスの違いを1つずつ見ていきましょう。
乳脂肪分の分量
ジェラートとアイスは乳脂肪分に違いがあります。乳固形分の分量により法令で定められており、ジェラートは乳脂肪分4~8%のアイスミルクに定義されますがアイスクリームは8%以上です。アイスを大きく分類すると、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスの3つに分かれます。
乳脂肪分が少ないジェラートの特徴はしつこくない美味しさであり、カロリーが控えめであることからヘルシーな点が人気です。
植物油脂の有無
アイスミルク・ラクトアイスは乳脂肪分を使用できないため、ヤシ油やパーム油、菜種油などの植物油脂で代用してアイスクリームに味を近づけています。中でもジェラートはフレッシュな材料を使用して手作りしているので、植物油脂も入っていません。
対するアイスクリームには、牛乳やクリームなどの乳脂肪分が使用されています。
空気の含有量
空気の含有量が異なるジェラートとアイス。ジェラートの空気含有量は35%未満が標準とされていますが、アイスは60~100%です。アイスが柔らかく感じるのは空気の含有量が多いからであり、口当たりが変化します。
1度溶けたアイスを冷凍庫に入れても元に戻らず硬く凍る状態は、含まれていた空気が抜けることが原因です。
保管温度
ジェラートとアイスは保管温度に違いがあり、低いほど固くなって高くなるほど柔らかくなります。ジェラートはマイナス12~15℃程度に設定してクリーミーな状態を保たせますが、アイスクリームのショーケースの温度はマイナス18℃以下です。
出来立てを食べるソフトクリームは、製造温度がマイナス4~6℃に設定されています。
ジェラートとアイスの賞味期限が異なる点は?
ジェラートとアイスの賞味期限は異なり、ジェラートは素材を活かしているので風味が飛ぶ前に食べることを推奨します。
一方でアイスはマイナス18℃以下の保存であれば、品質の変化が少ないことから賞味期限の表示を義務付けられていません。冷凍庫で保存していれば賞味期限を気にすることなく、いつでも食べられるメリットがあります。
ジェラートについて
ジェラートは「凍った」という意味を持っており、イタリア発祥のお菓子です。アイスと比べて果汁や果肉を存分に使用しているため、濃厚な風味が特徴といえます。ジェラートは「アイスミルク」に該当し、乳脂肪分が4〜8%と低いのでカロリーが気になる方にぴったりです。
植物油脂を使用せず、口当たりが軽くてなめらかなので美味しく食べられます。
アイスについて
アイスは牛乳などを原料として、空気を含ませながら冷やしたクリーム状のお菓子。発酵乳を除く乳脂肪分3.0%以上を含んだものが「アイスクリーム」と呼ばれ、分類は以下のとおりです。
- 乳脂肪分8%以上のものは「アイスクリーム」
- 乳脂肪分3%以上のものは「アイスミルク」
- 乳脂肪分3%以下のものは「ラクトアイス」
上記のように、全体に対する乳固形分や乳脂肪分の割合により3つに分類されます。
まとめ
今回の記事では、ジェラートとアイスの違いを中心に賞味期限の異なる点についてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
アイスに賞味期限の表示が義務化されていないことに驚きましたが、美味しく食べられる間に味わいたいですね。ジェラートとアイスにはさまざまな違いがあるので、理解した上で食しましょう!