数字「0」の読みには、『ゼロ』と『れい』がありますが、両者に意味の違いはあるのでしょうか?また、どのような時に『ゼロ』を使い、どのような時に『れい』を使うのでしょうか?
今回はそのあたりについて調べてみました。『ゼロ』と『れい』を使い分ける時の参考にどうぞ!
『ゼロ』
- 意味 :皆無
- 使い方:ごみゼロ運動、事故ゼロ運動、欠席者ゼロ
『ゼロ』は英語で「ZERO」と表記し、「全く何もない状態(皆無)」を意味します。「ごみゼロ運動」「事故ゼロ運動」「欠席者ゼロ」などといった使われ方をしますよね。
「ごみゼロ運動」はごみが全くない状態を目指し、「事故ゼロ運動」は事故が1件たりとも発生しないことを目指し、「欠席者ゼロ」は欠席者が1人もいないことを指しています。
このように、「全く何もないこと」=『ゼロ(zero)』です。
『れい』
- 意味 :皆無もしくは極めて小さい
- 使い方:降水確率0%、零細企業、0時(零時)
『れい』は漢字で「零」と表記し、「皆無もしくは極めて小さい」を意味します。『ゼロ』の全く何もない状態に対し、『れい』は「ほとんどない状態」の時にも使われます。
『ゼロ(zero)』と『零 (れい)』は、英語と日本語という違い以外にもこうした明確な意味の違いがあるのです。
したがって、降水確率「0%」は「れいパーセント」と読み、雨の降る確率が限りなくゼロに近いことを意味します。(正確には、降水確率が5%未満の時に「0%」と発表されます)
また、「零細企業」は極めて小さい企業のことを意味し、存在しない企業のことを意味しているわけではありません。(小さいけれど企業は存在しています)
ただ、時刻の「0時(零時)」や点数の「0点(零点)」、気温の「0度(零度)」などは様々な説があり、「時」「点」「度」が日本語だから「0」も「零」という読み方にしたという説や、「0時」「0点」「0度」というものはそれ自体は存在しない概念的なものであるからという説があります。
まとめ
以上今回は、『ゼロ(zero)』と『零 (れい)』の意味の違いと使い分けについて解説しました。
- ゼロ(zero)・・・全く何もない状態
- 零 (れい)・・・皆無もしくはほとんど何もない状態
これを機会に、『ゼロ』と『れい』の意味の違いを理解して正しく使い分けてみてください。
余談ですが、『ゼロ』と『れい』には上記のような違いがありますが、音の響きや言いやすさなどによって使い分けられることも多く、必ずしも上記のことがすべてに当てはまるわけではありません。