知らなかった!『住めば都』と『住まば都』の意味の違い

『住めば都』と『住まば都』はたった一字の違いしかありません。どちらも「住む」と「都」を組み合わせた言葉であるのは確かですが、これだけの違いで意味にも大きな差があります。うまく使い分けられるように違いを比較しておきましょう。

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『住めば都』

  • 意味:どのような場所でも住んでみれば都会と同じように便利で住み心地がよくなること
  • 使い方:田舎暮らしは不便というのは先入観であって住めば都だから大丈夫です。

『住めば都』は「住み慣れてしまえばそこが自分にとっては都会のように感じられる」ということを示すのに使う表現です。

都会生活は便利で良いと考えて、田舎暮らしよりも都会を選ぶという人もいます。しかし、必ずしも都会で暮らすという道を選ばなくても不便なく過ごしている人も大勢いるでしょう。その人たちが良い暮らしができていると感じているのは、その場所での生活に慣れてしまって、他の地域での生活をするよりも今のままでいた方が快適になっているからです。

都会でなくとも衣食住に困らずに生活できるように順応していく力は誰にでもあります。だから、あえて都会に住まなくても、住むことになった地域で生活を送っていくうちに都会に住んでいるかのような便利さを実感するようになり、住み心地もよく感じるようになるのです。

田舎では都会の喧騒感がなく、静かで落ち着いた暮らしをできることが多いでしょう。地域の人々との付き合いもあるのは都会の暮らしとはまるで違う様相になります。それに慣れてしまうとかえって田舎暮らしの方が自分にとって良いと考えるようになり、その地域こそが自分にとっての都となるのです。

『住めば都』は人の持っている順応していく力によって、どこに住もうとも必ず快適で満足な暮らしができることを示している言葉と言えます。先入観にとらわれずに新しい地域で住み始める際には心に留めておきたい言葉です。

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『住まば都』

  • 意味:住む場所を選ぶのなら洗練された都会に住むのが良い
  • 使い方:これからの生活を考えると住まば都でしょう。

『住まば都』は「住むのなら都が良い」というのがもともとの意味です。

「住まば」という表現は日常的にはあまり使われなくなってしまいましたが、古典でよく用いられる仮定法の表現であり、「住むのであれば」という現代語に置き換えることができます。

これから新しく住む場所を選ぶときに、都会生活を望むか田舎暮らしをするかというときに都会を選びたい人が使用する表現です。今は田舎暮らしをしていて将来は都会に住みたいと考えていたり、今も都会生活をしていて引っ越しをしてもずっと都会で暮らしていきたいという人も使用できる表現でしょう。

人に対して都会生活を勧める際にも、田舎の不便な生活よりは都会の便利な生活を選んだ方が良いという意味で活用できます。田舎に比べると都会の方が住む場所として優れているという考え方があると念頭に置いて使用すると良いでしょう。便利さが最もよく注目される点ですが、何をもって都会が優れていると考えているかは人によって異なります。

これから住む場所を決めようというときに「住まば都でしょう」と言われたら、なぜそう考えているのかということも聞いてよく相談してみると良いかもしれません。また、この表現の派生的な用例として、住むのなら便利な場所を選んだ方が良いという程度の意味で使用する人もいます。場合によっては田舎の中でも駅やスーパーなどがあってより利便性の高い地域を示すこともあるので注意しましょう。

まとめ

『住めば都』と『住まば都』はたった一字の違いでも意味はまるで異なります。どこでも住めば便利な生活が送れるという考え方と、快適な生活を実現するには都会を選ぶ必要があるという考え方とで対極的になっているため、誤解を生まないように注意深く使い分けましょう。

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