どちらが正解?『個体』と『固体』の意味の違い・使い分け

意味の違い

日本語には、同じ読み方で意味も似通っている言葉が多くありますが、『個体』と『固体』もその中の一つ。

今回は、『個体』と『固体』の意味の違いと使い分けについて解説していきます。

このページの目次

『個体』

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  • 意味 :ひとまとまりの生物体。一個の存在。
  • 使い方:個体識別番号、個体認証

『個体』と『固体』は読み方は同じですし字面も似ていますが、意味は全く異なります。『個体』は「個」という漢字が使用されていることからも分かる通り、“一個の生物体・一個の存在” という意味です。

BSE牛肉が問題になったことを受けて、牛の「個体識別番号」を見かける機会も多くなりましたね。少し前には、携帯電話でインターネット接続する際に「個体認証」という言葉が使われていました。

ちなみに、『個体』は英語で “individual”(インディビジュアル)と表記します。

『固体』

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  • 意味 :物質の状態の一つ。
  • 使い方:固体・液体・気体、液体の水が固体の氷へと変化する

『個体』が “一個の存在” であったのに対し、『固体』は “物質の状態の一つ” のことです。固体・液体・気体を「物質の三態」と言いますが、固体はその中の一つの状態を表します。水は液体、氷は固体です。

理科の授業で、物質が【固体⇄液体⇄気体】と状態変化していくことを学びましたね。「物質の三態」に加え、プラズマを “第四の状態” と呼びます。

ちなみに、『固体』は英語で “solid”(ソリッド)と表記します。