小麦粉や卵・牛乳・砂糖・ベーキングパウダーなどを混ぜ合わせ、丸い形に焼いた茶色のお菓子のことを、日本では『パンケーキ』もしくは『ホットケーキ』と呼んでいます。
昔は『ホットケーキ』、最近ではブームの影響もあって『パンケーキ』と呼ぶことが多くなっている気がしますが、両者に違いはあるのでしょうか?調べてみました。
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『パンケーキ』
- 厚さ:薄い
- 味 :甘さ控えめ(砂糖不使用)
- 用途:食事向き
- 海外:一般的
結論から言うと、本来『パンケーキ』と『ホットケーキ』は同じものを指し、明確な違いの定義があるわけではありません。ただ、海外から伝わってきた食べ物であるためか、日本では両者を区別して使う傾向にあります。
その理由は、パンケーキミックスとホットケーキミックスの両方を販売している森永製菓が両者を分けて説明しているから。
[出典:amazon.co.jp]
森永製菓の説明によると、『パンケーキ』は砂糖不使用で食事向きの品質にしているとのこと。このことから、『パンケーキ』は、厚さは比較的薄く、味も甘さ控えめのものを指す場合が多いようです。
『パンケーキ』自体の甘さは控えめのため、スクランブルエッグやベーコン、生クリームやフルーツをトッピングすることが主流になっています。最近ブームになっているパンケーキ屋さんはこのスタイルが多いですよね。
ちなみに、『パンケーキ』とはフライパンのパンに由来しており、フライパンを使って焼いたケーキのことを指します。食パンなどのパンを意味するわけではありません。
また、海外では『パンケーキ』の呼び名が一般的であり、『ホットケーキ』では通じない地域が多いです。
『ホットケーキ』
photo by Norio NAKAYAMA
- 厚さ:厚い
- 味 :甘い(砂糖入り)
- 用途:おやつ・デザート向き
- 海外:通じないことも
『パンケーキ』に対し『ホットケーキ』は、森永製菓によると、「パンケーキに砂糖が入った甘くて厚みのあるもの」と定義されています。
『パンケーキ』がトッピングありきの食事向きだったのに対し、『ホットケーキ』はもともと甘さがある上、蜂蜜やメイプルシロップをかけて食べるのが主流であるため、おやつ・デザート向きだとされています。
『ホットケーキ』の名前の由来は「暖かいケーキ」から来ています。海外から伝わってきたパンケーキに砂糖を加え、ホットケーキとして販売したところ、大ヒットとなったため日本では『パンケーキ』ではなく『ホットケーキ』と呼ぶことが主流となりました。
そう考えると『ホットケーキ』は間違いであるように思えますが…アメリカでは『パンケーキ』のことを『ホットケーキ』と呼ぶ地域もあり、”sell like hotcakes”(飛ぶように売れる)という英語のイディオムもあるため、『ホットケーキ』でも間違いではありません。
『まとめ』
以上今回は、『パンケーキ』『ホットケーキ』の違いを解説しました。
小麦粉・卵・牛乳・砂糖・ベーキングパウダーなどを混ぜ合わせた円形のお菓子の総称を『パンケーキ』とよび、その中でも砂糖などを加えて甘くしたものを『ホットケーキ』と呼ぶイメージです。
海外では『ホットケーキ』では通じない地域が多いことを考えると、海外では『ホットケーキ』に見えても『パンケーキ』の方を使うと良いでしょう。