どっちが正しいの?『豊漁』と『大漁』の意味の違いと使い分け例

日本の食生活からは切っても切れない関係にあるのが魚です。たくさん捕れたときには『豊漁』というときと「大漁」というときがありますが、どちらをどのようなときに使うのが正しいのでしょうか。違いは意外に簡単なものなのです。

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『豊漁』

  • 意味:ある地域でシーズンを通してある魚が大量に捕れること。
  • 使い方:今年は珍しくイワシが豊漁になった。

『豊漁』は「シーズンを通して魚が豊富にいて大量に捕獲できた」ということを表す表現です。

魚の種類によって年間を通じて捕ることができるものもいますが、大抵の魚については地域を限定するとある一定の期間しか十分に魚が生息していない状況があります。年間を通じて捕れる場合であっても、稚魚が多い時期に漁の規制を行うことで毎年の漁獲量が減ってしまったり、魚がいなくなってしまったりしないようにすることも珍しくありません。その結果として魚ごとに漁獲が可能なシーズンがあります。そのシーズンの間にたくさんの魚を捕ることができるときにこの言葉が用いられるのです。

一度だけ大量に捕れた場合には用いることはありません。しかし、シーズン全体を通して魚が大量に捕れる必要もないことには留意しましょう。「シーズンの始めは豊漁だったけれど、徐々に漁獲量が減ってしまった」という表現をすることもできるからです。

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『大漁』

  • 意味:一度の漁で大量の魚が捕れること。
  • 使い方:今朝は天気も良かったからどの魚も大漁だった。

『大漁』は「ある一度の漁について大量の魚が捕れること」を意味する表現です。

漁に出かけるとその日の天候や海域の状況によって漁獲量が大きく上下します。ある日には何トンもの水揚げがあっても、翌日には数十キログラム程度しか漁獲がないということも珍しくありません。その場合には平均的な量を考えたり、シーズンの状況として多いか少ないかを考えたりして『大漁』だったかどうかを判断することになります。

数トンもの漁獲量があると多いと感じるかもしれませんが、もともと数トン捕れるのが普通という場合もあるため、一般的な状況を考える必要があるのです。また、釣りなどのイベントで大量に魚が捕れたという場合にも使用されます。この場合には必ずしも一度の漁という単位で考えるわけではなく、数日に渡るイベントであればその一回のイベントで大量に魚が捕れたという意味です。ある一点での漁獲量について考えて用いる表現という理解をしておくと良いでしょう。

『豊漁』と『大漁』の使い分け例

『豊漁』と『大漁』の違いはシーズンのように長い期間での漁獲量が多いか、ある一点での漁獲量が多いかによって生じます。

「この夏はスズキが豊漁だった」という場合には、今年の夏はシーズンを通じてみてみるとスズキがよく捕れていたということを意味するのが基本です。

これに対して、「この夏はスズキが大漁だった」という場合には意味が異なってしまう可能性があります。「この夏」というのを一年間の中の一点として見ると、『豊漁だった』という表現と同じ意味として解釈することも可能です。ただし、この場合にはスズキが夏以外にも漁獲があるということが前提になります。一方、「この夏」にあった釣りのイベントなどに参加したときの話をしている場合には、そのイベントで漁獲量が多かったことを意味するでしょう。

また、「この夏」に一度きりしか漁に出ていないという場合には『豊漁』を用いるよりも『大漁』を用いるのが適切です。漁師や釣りが趣味の人でない場合には頻繁に漁に出ないため、『大漁』を使う機会が多くなります。

まとめ

魚が大量に捕れたときの表現として使われる『豊漁』と『大漁』の違いは時間的な広がりから生じています。漁獲量が多いのがシーズンを通じての場合には『豊漁』ある一回の漁やイベントの場合には『大漁』を使うのが正しい用法です。

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