銀行員の『一般職』と『総合職』の違いを分かりやすく解説

意味の違い

銀行への就職を考えるとき、『一般職』と『総合職』どちらにするのかを決めてエントリーする必要があるのですが、「そもそも一般職と総合職の違いが分からない…」という方も少なくないようです。

そこで今回は、銀行員における『一般職』と『総合職』の違いを解説していきます。

銀行の『一般職』

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  • 業務:主に窓口業務
  • 残業:少ない
  • 転勤:少ない
  • 給与:普通
  • 責任:普通
  • 未来:劇的な変化はない

銀行の『一般職』とは、特定の部署で特定の業務をこなす行員のことを指します。基本的には窓口業務を担当し、新規口座の開設や振込・両替など、銀行を訪れたお客様の対応を行います。

窓口業務は多くの場合、平日の午前9時〜午後3時に行われ、その後はその日行われた全てのお金の流れを帳簿につけます。この時に1円でも計算が合わないと大問題になるため、常に緊張感を持って仕事に取り組む必要があります。

銀行の『一般職』のメリットは、総合職に比べ「転勤」や「異動」が少なく、長い期間同じ支店で働き続けることができる点です。また、「残業」や「休日出勤」も少ないため、「最近、残業続きで疲れた」「急に仕事が入り、せっかくの休みが台無しになった」ということが少なくなります。

そのため、銀行の『一般職』は『総合職』に比べ、仕事によるストレスを抱えにくいと言ってよいでしょう。

その分、『一般職』の給料は『総合職』に比べ低いですし、いわゆる出世競争には無縁でキャリアアップは見込めません。そのため、長年働いても中々給料が上がらない、ということにもなります。

銀行の『一般職』は昔から女性の割合が多く、入れ替わりが激しいのも特長です。「高い給料はいらないから、同じ場所で同じ業務を続けていきたい」という方に適した職業と言えるでしょう。

銀行の『総合職』

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  • 業務:銀行業務全般
  • 残業:多い
  • 転勤:多い
  • 給与:高い
  • 責任:重い
  • 未来:銀行の管理職へ

キャリアアップが見込めない『一般職』に対し、銀行の『総合職』は将来の幹部候補です。数年に一度の割合で「転勤」や「部署異動」を繰り返し、「銀行業務のことなら何でも分かる」と言えるように、幅広い分野の知識やスキルの習得を目指します。毎年様々な経験を積み、ゆくゆくは管理職に昇進していきます。

仕事は銀行業務全般を担当し、窓口業務以外にも「外回りの営業」や「融資先の決定」「支店長に就任」などの重要な仕事も経験します。

銀行の『総合職』は、「転勤や残業が多い」「業務に対する責任も重い」などのデメリットはありますが、その分給与は高く設定されており、キャリアアップに伴って昇給していきます。社宅を利用できるなどの待遇が良いのも特長です。

銀行の『総合職』は昔から男性の割合が多く、「仕事一筋○十年」という方が多くなる傾向です。「働くからには出来るだけ高みを目指したい」という方に適していると言えます。

『まとめ』

以上今回は、銀行員における『一般職』と『総合職』の違いを解説しました、

  • 一般職・・・将来も大体同じ仕事。残業や転勤は少なく女性に多い。
  • 総合職・・・将来の幹部候補。残業や転勤が多く男性に多い。

これを機会に、両者の違いを理解し、自分にあった方を選ぶようにしましょう。