お寿司屋さんや和食屋さんなどに行くと『うなぎ』や『あなご』『はも』などのメニューがありますが、この3つには値段や栄養・味などの点においてどのような違いがあるのでしょうか?
見た目と見分け方のコツも含めて解説していきます。
『うなぎ』
- 分類 :ウナギ目ウナギ科
- 生息地:淡水魚だが産卵の時にだけ海に出る回遊魚
- 見た目:黒色。尾びれに丸みがある。
- 顔の形:下あごが出ている
- うろこ:あり
- 値段 :あなごの約3倍
- 栄養 :ビタミンAやEPAやDHAが豊富で栄養価が高い
- 味 :脂質が多く濃厚な味わい
- 調理例:蒲焼、丼物
うなぎの一番の特徴は脂がのっていて栄養価が高いこと。あなごと比べると倍近い脂質を含んでおり、ビタミンAやEPA・DHAの含有量もうなぎの方が圧倒的に多いです。
見分け方のコツは、うなぎは淡水魚であることに対し、あなごやはもは海水魚であるため【川でとれる=うなぎ】です。また、うなぎは下あごが出ており、尾びれに丸みがあるのも特長です。
味の違いは、うなぎはあなごに比べふっくら柔らかく濃厚な味わいです。蒲焼や丼物によく使用されます。
『あなご』
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- 分類 :ウナギ目アナゴ科
- 生息地:海水魚
- 見た目:茶褐色。頭から尾にかけて白い斑点模様。
- 顔の形:上あごが出ている
- うろこ:なし
- 値段 :うなぎと比べると安い
- 栄養 :うなぎと比べると栄養価は劣る
- 味 :低カロリーでさっぱり
- 調理例:天ぷら、寿司
あなごの一番の特徴は栄養価は割にさっぱりしていること。低カロリーなのでうなぎに比べると女性人気が高いです。
頭から尾にかけて白い斑点模様が見分け方のコツです。また、あなごは上あごが出ており茶褐色です。うなぎに比べると安価でお求めやすく、天ぷらやお寿司などによく利用されます。
『はも』
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- 分類 :ウナギ目ハモ科
- 生息地:海水魚
- 見た目:茶褐色。
- 顔の形:口が大きく鋭い歯を持つ
- うろこ:なし
- 値段 :季節により変動
- 栄養 :ビタミンAやコンドロイチンが豊富
- 味 :ふっくらとして脂がのっている
- 調理例:湯引き、鍋物
はもの最大の特徴は、口が大きく裂けており鋭い歯を持っていることです。体内には小さい骨が多くあり、調理するのも食べるのも難しい食材です。
はもは夏の京都の定番料理としてよく使われる食材であり、湯引きや天ぷらなどで召し上がります。ふっくらとして脂がのっており、ビタミンAやコンドロイチンを豊富に含んでいます。